このほどイタリア旅行に行ってきて、長年の疑問が1つ晴れました。
それは、スパゲッティをスプーンありきで食べるのは、(イタリアでは)お子様だ、という見方です。
これ、私は、日本でスパゲッティを食べていて、特に水分の多いスパゲッティで、どうやってフォークだけで巻けるの?とずっと思っていました。
そして、このほどイタリア旅行して、明確にわかりました。
イタリアのスパゲッティは水分がない
はい、タイトルのとおりです。
ローマ・フィレンツェのレストランにいくと、メニューにあるのは ほとんどこの3つ。
カルボナーラ
アマトリチャーナ
カチョエペペ
ベネツィアでは、この2つが多かったと思います。
ボンゴレ(あさり)
ムール貝のシーフードパスタ
はい、これらの写真から見て取れると思いますが、全然スープっ気がありません。
つまりフォークのみで巻き取るのが非常に簡単です。
種類にもよるでしょうが、スープにつかっているような日本のスパゲッティは、量が減ってくると、フォークですべって上手く巻き取れないと思います。
このような状況で、「スプーンを使うのはお子様だ」として馬鹿にする態度は、
本場のイタリアでいくつもスパゲッティを食べたことないですよね?
というだけの人です。
マナーの本質を忘れる日本人の浅はかさ
私はマナーについては、いくつかブログを書いていますが、
すする音をさせないために、ラーメンをレンゲに乗せて、気持ち悪い別の音を発している女性を見たこともあります。
記憶の糸マナーの過剰がかえって下品になっているという自分に気づいてない人
マナーの本質は、居合わせる人に不快な思いをさせないこと、でありながらも、食べやすさも当然あると思います。
「海外ではこう」ということは、彼らと条件が同じであれば、というときに成立します。
スープっ気ないスパゲッティと、水分の多いスパゲッティ。
ここから前提条件が違うのですから、スプーン云々を日本のスパゲッティすべてに対して当てはめるのは無理があります。
イタリア人だって、スープっ気の多いスパゲッティをフォークだけで食べ切るのは難しいだろうと思います。
理由は、物理的に水分ですべって食べづらいから、です。