会話が続かない、という状況はどういうときでしょうか。
端的に言えば、共通の話題がないときだと思います。
そしてこれはある意味では避けられない状況だと思います。あらゆる人同士に共通の話題があるわけではないからです。
しかしながら、だからと言って、ある社交の場で、出会う人と合う合わないは運任せ、という態度のみでは、仮に共通の話題を持っている人と出合っても、その話題に辿り着くことはないと思います。
なぜなら、共通の話題がなんであるか、ということをお互いに探ってみないと分からないからです。
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ところでこの探るということ、言葉を変えれば、会話をキャッチボールさせてみるということは、社交の場では必要だと思います。
そもそも社交の場は、会話することが目的の場所だからです。
相手が見知らぬ人である以上、始めの一投は、自己紹介か、天気の話か、世間話から入って行くしかないと思います。
そこから少しずつ話題を広げ、そして幸運にも共通の話題が見つかれば、そこからどんどん会話を掘っていけばいいと思います。
私は、職業が違えば年齢も大きく異なるような初対面の人とは、このような会話の入り方をせざるを得ないと思います。
そして話が続かないと思ったら、ほどほどのところで理由を見つけて自然な形で切り上げるのです。
一方で、会話を振られても、自分の知らないことであったら、Yes/Noの回答のみをして、そこで会話を切ってしまい、すぐに話が合うと分かっている人の集まりに行ってしまうような人がいます。
それは、社交の場では相応しくない振舞いだと思います。
友達や気心の知れた人のみの場では、その振舞いは誰も気にしないでしょう。
が、そうでない人がいる場にそのやり方を持ち込むのは問題だと思います。なぜなら、会話を切るというのは、相手に少なからず不快感を抱かせるからです。
だから、少しは話して、ほどよく切り上げるのは必要な振る舞いだと思うのです。
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このようなことは、食事作法や敬語の使い方といった「マナー」と同じなのだと思います。
自分はこういう食べ方をしてきた、こういう言葉遣いをしてきた、ということでは片付けられる問題ではありません。それは家族か友達の前だけにしてください。
居合わせた人が友達ではない以上、ある種の相手に不快感を抱かせない振る舞いが要請されるのは当然だと思います。
それが「会話」にも当てはまるのだと私は思います。
最近久々に、知り合いの社会人になりたての人とマンツーマンで食事をしてましたが、相手は会話のキャッチボールをしようとせず、こちらから振った話はYes/No式。自分からは、「どこに行った」とか携帯電話の写真を見せてくれるのですが、そこから会話を発生させようとはしないタイプでした。
まだ経験が不足してるからうまく会話ができないのかもしれませんが、そんなことを経験したので、会話について思ったところを記しておきたいと思いました。