マナーの過剰がかえって下品になっているという自分に気づいてない人

麺を食べるマナーとして「すする音が出ていいかどうか」という話題は、インターネット上でずっと賛否両論があるネタです。

で、マナーのそもそもを考えると、「相手に不快な思いをさせないこと」ということに尽きますが、この「不快」というのがミソです。

たとえば、高級店で粗野な振る舞いをすれば「不快」です。マナーについてよく言われるのはこのパターンなのですが、

逆に、粗野な店で、高級店のごとく客に振る舞われても、その場の多数派からは「不快」なのです。

つまり、マナーは一言で「マナー」といっても、省略せずに言えば「その場に相応しいマナー」があるのみなのです。

と、ここまではマナーの相対性を一応言っておきましたが、

このブログで言及するマナーとは、食べ物を噛む「クチャクチャ音」を発するであるとか、食べ物を噛みながら話しをして、口のなかの物を飛ばすとか、そういった「絶対的なマナー」についてとなります。

マナーの過剰で、かえって絶対的なマナーを侵している人

さて、普段から外食の多い人は気づいている人も多いと思いますが、マナーを過剰に守ろうとすることによって、かえって「クチャクチャ音」を発している人がたまにいます。

そのシーンはどこでかというと、ラーメンで、レンゲのうえに麺を乗せてそれを口に運ぶ、という食べ方のシーンです。

これをするのは殆ど女性なのですが、

レンゲに載せたラーメンは、当然、男のように一口で食べるというわけにもいかず、そこから少しずつ、すすり音を立てまいとして、口へ運びます。

このとき、麺を噛みながら口に持って行こうとするから、どうしても「クチャクチャ音」が出ている人がいるます。

そしてすすり音ではないにしても、麺を吸っているためわずかに「ちゅっ、ちゅっ」と音がして、とても不快な音を立てている人がいます。

誠に残念ですが、一生懸命すすり音を押さえた結果、もっと不快な音を発してしまっているのです。

本人は気づいているのでしょうか。

こんなことになるくらいだったら、はじめから小さなすすり音を前提としてすすった方が絶対にいいと思います。

また、そもそもラーメン屋でそんなお上品な食べ方を無理にするのは、やめた方がいいのです。それこそ場違いなのです。

このように、西洋のマナーで「良い」とされる振る舞いを、日本で硬直的に適用したらおかしなことになる場合があると、

「私はマナーを守ってる」と自負している人はいちど考えてみてほしいものです。

もっとも、そういう人に限って、自分は間違っていないと信じ切っていそうなので、考えることもないと思いますが、

本日も、上品ぶってる女性の麺を食べる音が気持ち悪すぎて、食欲を失ってしまったのでした。

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