記憶の糸

今回の地震で、報道機関の報道内容に問題はあったと思います。原発・放射線報道についてです。

それもまたいつしか忘れ去られるのかもしれません。ここに、今回の問題点を記録しておきたいと思います。

一言で言えば、「事実の横流しだけでは駄目だ」ということです。

これまでは「事実」を報道するということを使命としていた報道機関ですが、

今回は、この「事実」を日常感覚で解釈できなかった、もっといえば、「原爆」「チェルノブイリ」「スリーマイル」というキーワードでしか解釈できなかった国民に、少なからず不安を煽ったと言えましょう。

これに対して、今後はどうあるべきなのかと言えば、次の2つしかないと思います。

1)報道機関が、事実とセットで、科学的な評価も入れる
2)視聴者が、事実を解釈する知識を仕入れておく

1)は、報道機関側の努力となります。そういう専門知識を普段から準備しておく必要があるのだろうと思います。

2)は、国民の、われわれの、私の努力となります。

今回は放射線でしたが、それ以外の情報についても、普段から報道機関の情報に対して、自分で評価・解釈する姿勢を持っておく、という必要が出てくるのではないでしょうか。

いずれにしましても、上記のようなことがなければ、今後も同じような状況に陥ったとき、同じように混乱することになるのだと思います。

そういう状態は、やはり日本国民の一員として、私はなって欲しくないと思います。

今回の地震により、放射線、買い占め、津波、帰宅困難、停電、原発など、いろいろと大きな問題が起こりました。

これらに対応する方法をすべて、教訓・知恵として蓄積して、昨日までとは違うを明日を作り上げて行きたいと思います。

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