仕事も勉強も「始めから終わりまでを薄くスライスしてやり通す」を毎日積み重ねると効果あり

私は今では40歳になるので、受験勉強をしていたのは、はるか昔のことになります。

それでも、社会人になってから、普段の仕事や、資格試験をこなしたりしていく経験と、

育児のなかで、いろいろと幼児教育に関する本を読んだりするなかで、

着実に成果を出す勉強のやり方として、一つの確信に至ったことがあります。

それは、やるべきことは、始めから終わりまでを薄くスライスして、それを毎日少しやって、寝る、ということを積み重ねると、理解するにも記憶するにもとても効率がいいというものです。

大学受験までで気づいていたこと

私は中学・高校時代は、もともと中間・期末試験よりも、長期休み明けの実力テストで順位を下げるほうでした。

これが、あるとき高校生のときに気づいたことなのですが、

私は高1のときに、免疫が低下していたこと重なって、髄膜炎が悪化してしまい、夏休み前の6月~8月までを入院してしまったことがあります。

そして、3ヶ月のうち前半はまったく勉強もできない状況だったのですが、後半にぼちぼち1学期分を取り戻すために勉強を始めたのですが、

その夏休み明けの9月の実力テストで、かなり上位になったことがあるのです。

これは正直、自分でも驚いた記憶があって、しかも一番縁遠いと思っていた世界史の順位が一桁だったのです。

このときに、夏休みの宿題を速攻で終わらせてあとは遊ぶ、というスタイルではなくて、実力テストの直前までボチボチと勉強していた方が、脳に記憶が残っているということに気づいたのです。

「ボチボチ」と表現しているのは、決して、中間・期末テストに向けてやるようなスタイルで勉強したわけではない、ということです。

ただしこのときは、このこと自体がそこまで威力を持つ、ということには気づいていませんでした。

なぜなら、その後、受験勉強に入ってしまい、いわばずっと勉強をするような期間に入ったため、そのこと自体に気づかなかったです。

日々の仕事で気づいていたこと

そして、社会人になってから、特に最近、いろんなプレゼン資料の作成をしだしてから思うことは、

プレゼン資料の作成は、始めから終わりまでを薄くスライスしたものを積み重ねて完成させた方が、始めから1枚々々作っていくよりも、圧倒的に速く、しかも無駄のない資料になっているとういことに気づきました。

ほら、ラブレターは夜中に書くと、次の日に恥ずかしくて書き直す、というのがあると思いますが、

プレゼン資料も、それにとてもよく似ていて、
夜中に「強調したいこと」とかを表現できたつもりでも、次の朝に読み返すと、それ自体がそうでもないこともあるし、何より全体との整合性がずれていて、全体として分かりづらい内容になっている、という経験があるかと思います。

これが、始めから終わりまでを薄くスライスしたものを積み重ねて完成させる方式だと、朝起きたときのチェックが毎日少しずつ入っているようなものなので、自分自身で拙い点に気づきやすいのだと合点しました。

ブログ執筆で気づいていたこと

このブログも同じようなもので、

始めから終わりまでの一通りを少し書いて、翌日にまた一通り読み返しながら少し書いて、

ということを繰り返すと、次の日に読み返したときの修正もわずかで、そして全体的に段々と出来上がっていく、という感じで進みます。

始めから順番に書き出していくやり方だと、出来上がってから推敲すると、この部分を修正すると、あの部分との整合性が取れなくなる、みたいな状況によく陥りましたが、

このやり方だと、そういうことは殆ど無くなったと言えます。

振り返って、大学受験の数学理解で気づいたこと

そして、同じく大学受験の話ですが、数学について、答えを見ても分からない問題に深夜まで取組んでいて、分からないままだったのですが、あるときふっと分かるようになっていた、ということがありました。

特に、漸化式・帰納法あたりの証明問題系でそのような経験があったように思い出されます。

これなども、社会人になっていろんな本を読む中で、睡眠が脳の記憶の整理にとって重要、というようなことを知ったら、そういうことかと合点した記憶があります。

四当五落なんて言葉が懐かしいです。

育児で気づいたことから確信に至る

そして、気づきが確信に変わったのは、育児を通してのことでした。

私の息子(4歳)は、最近になった本人の希望でピアノをはじめまして、

いまはト音記号をなぞるとか、そんな段階なのですが、これも、毎日あえて少しずつやると、日を追うごとにちゃんとなぞれるようになってきていることに気づきました。

そして極めつけは、音楽教室の先生が、「毎日ほんの少しでいいから、毎日が大事です」とおっしゃったことでした。

これで、なにか自分のこれまでのバラバラだった経験と、子育てで得た経験とが一本の線で通ったような感覚になりました。

どれだけ少しずつでも、毎日やれば確実に上達する。そして全体俯瞰的な少しずつを毎日やった方が効率が良いと。

だから、出来るまで次にいかない、のではなくて、出来なくてもとりあえず次にいってみる、というやり方が効果的であることを確信しました。

薄くスライスした1枚をまずやる、という感覚です。

まとめ:自分の脳みその不思議なチカラを信じる

ちなみにこのやり方は、スライスするというやり方自体がとても重要ですが、

それともうひとつ、「睡眠」ということがとても重要です。

今日という1日に、できるだけ俯瞰的に多くを脳みそに入れて、そして熟成させるとでも言いましょうか。

熟成あたりについては、こちらの本によく書かれています。

※※※

最後に、これを書いていて思い出したのですが、

大学生になってから、バイトの後輩(旧帝国大)が、受験勉強の仕方で、

「とりあえず一通り全部やって、自分が理解しやすかったところ、そうでなかったところを把握してました」みたいなことを言ってたのを思い出して、

ますます、うすくスライスして一通り全部やる、そして、それを積み重ねていく、というやり方が何事につけても効果的であることを確信しました。

もっと早く気づけばよかった、と思いました。

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