健康食品という部分最適が、不健康をまねく

ビタミンEの効果は、抗酸化作用により、老化や動脈硬化の防止といったものがあるようです。が、これを過剰摂取すると、骨粗鬆症になるというニュースが最近ありました。

これ、体にいいものも、摂りすぎると害を及ぼすというひとつの例です。

それなら現在のトマトブームに当てはめてみるとどうなるのでしょうか。

トマトに豊富に含まれているのはリコピンという栄養素です。そしてこれを摂りすぎると、、、あれ、ネットで検索してみ まし たが、今のところ特にこれといった副作用はないようですね。これは素晴ら しいことだと思います!

では少し前に流行ったバナナで はどうでしょうか。

バナナの場合は、カリウムが豊富なようです。

このカリウム、摂取量が多くなると、腎機能が弱い人には何やらまずいようで すね。ですからバナナを数本食べて、他の食べ物でカリウムを摂取すると、一日 の上限量を超えてしまい、それにより体調が悪くなるようで す。 (http://www.shinshu-jinzou.ac.jp/topics/drh/post_5.html)

分かりきったことかもしれませんが、健康は、多くの栄養素、そして誤解を恐 れずに言えば、多くの雑菌との絶妙なバラ ンスのうえに維持されていると言えます。

ひとつものの過剰な摂取は、他のものの摂取量を抑えることになった り、ある いはオーバーしてしまったり、結果として普段の生活よりも健康のバランスを崩しやすくなるのではないでしょうか。

ところで、近年の食品による健康ブームを見ていると、こうした「健康の部分最適」とでも呼 ぶような状態にどうして陥いるのかと思ってしまいます。

で、この状態の根本的なところにあるのは、少しでも良いものを取り込もうとい う心理だと思います。そして「少しでも良いものを」という心理は、いまが「悪い」と思っていることの裏返しです。

そして「悪い」と思っている対象は何でしょうか。言うまでもなく、健康の3大要素である、食事・睡眠・運動ということになりましょう。

これらのうちの複数が悪いと、せめてどれかひとつでも、ということになりやすいのではないでしょうか。

で、睡眠は自分では完全にコントロールできず、運動はコントロールできるが、それなりに手間と負担がかかる。

だから「せめてどれかひとつでも」という矛先は、購入するだけで大丈夫という食事(食品)に集中するのだと思います。

過去ブログ:トマトブームで品薄。騒動はなぜ発生するのか。

とはいえ、健康を維持しようとすると、食事・睡眠・運動の3つのバランスがとれていることは言うまでもありません。

ただ、この3つを日常生活に同時に組み込むのは難しいのではないでしょうか。

それをしようとすると生活に無理がかかったり、あるいはバランスが取れないこと自体がストレスになりかねません。

というわけで、私が最近思うのは、別に健康に期限があるわけではないのですから、時期をずらしてこのバランスをとってはどうかといものです。

時期ということを考えてみると、日単位・週単位・月単位・季節単位があります。日単位と週単位は、どちらかというと日常生活だと思います。

なので月単位とか季節単位で、3大要素をバランスさせてもいいのではないでしょうか。

たとえば季節単位で見るなら、真夏や真冬には運動を控えて、睡眠と食事に重心を置く。そして春と秋に、運動に重心を持ってくる。私自身は、どちらかといえば、季節単位でまわっていて、ここ数年、風邪を引いたこともありません。

どの単位、あるいはどう組み合わせて行くかによっては、3大要素のバランスは大いにとれていると思います。

健康維持は確かに永遠のテーマだと思います。親から「健康だけには気をつけなさい」と言われた意味が、社会人になるとしみじみと分かります。

だからこそ、健康食品というものによる栄養の部分最適では、変に不健康を招きやすいと思うがゆえに、改めてこんなことを考えてみました。