病的合理主義で、想像力を失った精神的未熟児たちが発生中 ~電車内出産に批判する人たち~

JR常磐線の電車内で出産してしまった女性について、ネット民は批判をしたそうですが、それに対して芸能人のカンニング竹山さんが批判した、という記事が以下となりますが、

カンニング竹山、痛烈非難 電車内出産批判のSNSに「バカの塊」

2018/1/22(月) デイリースポーツ

 お笑い芸人のカンニング竹山が22日、TBS系「ビビット」で、JR常磐線内で妊婦が出産したことに、一部SNSで批判の声が上がっていることに「バカの塊!」とたたき切った。

 番組では、JR常磐線の車内で、突然破水し、出産に至ってしまった女性の話題を特集。たまたま女性の隣に座り、出産の手助けをした看護助手の女性にも取材し、破水直後にはすでに頭が見えていたことや、産まれた直後には泣き声が聞こえホッとした心境などを伝えた。

 だがこの車内出産に、SNSでは「ドン引き」「予定日近いなら家でじっとしてろ」などの批判コメントが一部であったといい、この批判に今度はスタジオがドン引き。

 竹山は呆れ果てたように「ごく一部なんでしょうけど、一部の人だと思うけど、強いこと言うとバカなんですよ!」とバッサリ。そして堰を切ったように「バカだからこんなことを書くんですよ。お前だって母ちゃんから産まれたんだろ!産まれたから悪口言えるんだろうが。それなのに匿名で書き込んで…、バカの塊ですよ!」と言い放った。

 そして「人生、お金なくても、どんなに不幸にやってても、自分の子供でなくても、命が産まれるということに関しては、皆で協力しないといけない」と訴え「それも出来ないで、SNSで文句垂れてるヤツ、バカの塊ですよ!」と最後まで“バカ”を連呼していた。

「バカ」という一言で片づけることもできますが、

これは、自分の知らないことへの想像力が著しく欠如した、精神的未熟児であって、これは今後もどんどん増えていくであろうことに、もっと警鐘を鳴らして欲しいと思いました。

イギリスの著名な批評家で、チェスタトンという人が、近代がもたらす人への影響として、このような「バカ」が発生することになる、とうことに早くから気づいていたのですが、

その著作、『正統とはなにか』という本のなかで、

狂人とは理性を失った人間のことではない。狂人とは、理性以外のすべてを失った人間のことである。

と指摘しています。

この、電車内での出産に対して批判をした人は、まさしく理性以外のすべてを失って、人間生活のなかで起きることは、すべて合理的に予測でき対処できるとして、この世界を理解している人でしょう。

そしてこのような人は、高校生くらいで勉強がめちゃくちゃできて、世界の仕組みが分かった気になっているような「精神的未熟者」でありましょう。

ちなみに私も、昨年に出産に立ち会ったから分かりますが、

出産は、合理的にコントロールなど決してできません。

臨月になると何が起きるか分かりません。

私の会社の先輩の奥さんは、重いものを持つために力をいれたときに陣痛がきてしまったり、友人の奥さんは、胎動がなくなったということで緊急帝王切開による出産で、かなり予定日よりも早い出産となったりしました。

だとするなら、全員が病院のちかくに住んでいるわけではありませんから、公共交通機関を使うしかないなかで、その途中で何かあるかもしれないということは、避けようがありません。

ですから今回の場合は、電車のなかで出産となり、結果的に元気に産まれたのであるなら、それは本当に良かったことであり、批判するなど情けなくなります。

批判している人は、恐らく出産というイベントを経験したことがない人でしょうが、それが若い人であろうが独身のままの人であろうが、「出産はなにが起きるか分からない」、くらいは聞いたことくらいはあるでしょう。

だとするなら、「出産」というものに対して、それは大変なことなのであろうと、リスペクトしてほしいところですが、

出産を合理的に設計できるとして批判するとは、外の世界のことを本当に分かっていない「精神的未熟児」としか言いようがなく、この人々こそ、批判の対象となるべきでしょう。