日本人の特性。ロジカル運用できない、備えない、扇動する/される、いつも誰かのせい、議論が進まない

2021年8月15日です。

コロナ流行で、緊急事態宣言が出ても感染者数の増加が止まらず、新規感染者数が至るところで過去最高を更新しています。

Webニュースのコメントなどを見ていると相変わらずの政府批判と、オリンピック開催批判が出ています。

政府がとり得る手段の範囲は限られているのだから、政府批判をするなら、「その範囲が限られている状態」をなぜこの1年間放置してきたいのか、という点にあると私は思うのですが、

巷では、批判の対象はそこではなく、

「やっても意味ないこと(緊急事態宣言)を何故するのか」とか「オリンピック開催できるなら行動制限をするのはおかしい」とか、論点がずれてて、それ言って意味あるの?というものばかりで、

Webニュースにコメントしている人たちがどういうモノの見方をしているのかがよく分かりました。

ということもあって、私も、自分なりに論点を整理しておこうと思いまして、備忘的に「私の違和感」を残しておきたいと思います。

残念な政府1:数字の扱い方×運用能力の無能

「コロナが流行しだしたとき」からそうだったのですが、何が重要な指標で、何がそうでないかや、個人が自分で判断できそうな指標が一切明示されないのは本当に個人として判断できないので嫌です。

新規感染者数や死亡者の絶対値が出てきても、そこに「率」を入れて、

年代別に見たらどうなのか、とか、基礎疾患有無でみたらどうのか、とか、感染経路別に見たらどうなのか、とか、そういう判断ができるような水準の情報は、まとまっては遂に出ませんでした。(と思います。)

たとえば 80代や 90代のお年寄りの比率が高いとすると、それって自然の摂理という整理で十分な範疇だと思うのです。

死亡者だって、ある年代で10人出たとして、それが年代人口の0.0001%くらいだったら、そりゃ交通事故で死ぬのと同じだよね、と思うわけです。

「ワクチン接種後のありかた」もそうで、

ワクチン接種が始まると、減る指標は「重傷者」→「死亡者」で、新規感染者が減るわけではないけど、ひとまずはそれで、最終ゴールに向けての中間ゴールを1つクリアした状態である、と事前に数字面でロジック立てておけば、

メディアの「新規感染者の数」の報道に、理路整然と回答できるものを、政府は「重大な局面です」とか、「このまま行くと危ないです」とか、本当にどうでもいい言い方しかしない。

また感染経路別の罹患率なんかも表に出てくれば、部分々々で封鎖したり開放したり、あるいは国民に注意喚起もできると思うのですが、

そんな数字も一切出さずに、都道府県レベルでの一斉緊急事態宣言の発出を繰り返していて、国民の中に政府への反感を高めているのだから、何をやっているんだろう?としか思えませんでした。

残念な政府2:喉元過ぎれば熱さを忘れるを期待する無能

そしてコロナ流行がはじまってから2021年の8月で1年半くらい経ちますが、

またすぐに「医療崩壊」となっています。病床数が足りないようです。

他の欧州諸国では、日本の10倍以上の新規感染者が出ていたと思うが、様々な場所を政府が野戦病院のようにして、医療崩壊に対して手を打っていたと思いますし、今でも医療崩壊はあまり聞きません。(インドなどの貧困層を多く抱える国は除きます)

日本は、そんなこともしないで、感染者が急増するとすぐに「医療崩壊」となって、医療業界からも騒ぎ立てるのは、1年前と同じで、最悪のケースを考えたときの手立てができていないなんて、ただのアホですか?としか思えません。

そして、政府がいまの法律の枠組みでは「医療崩壊を防ぐ」施策を西欧並みに打ち出せないなら、この1年で、そのための法改正の動きをしているのかと思うと、そんなことも全然聞かない。

これ、すなわち、怠慢だと思います。

恐らく、ワクチン接種が進めば、医療崩壊のような状況は再現されないだろうと見立てていたと思いますが、

よくよく考えると、コロナが仮にそうできたとしても、コロナ以外の次のウィルスが出てきたときに、まったく同じような事態になることが予想されるわけです。

とすると、1回起きたのなら、2回目に同じようなことが起きたときに、そうならないように手を打ちに行くのは、普通の知能ある人であれば当たり前にすることだと思いますが、

我が国の行政機関は、国も都道府県レベルも、何もしない(できない)無能であると断じざるを得ないと思いました。

最悪のケースを想定しない・・・つまりは、平和ボケというものです。

クズなメディア:政府批判しかしないメディア。でも社員はアホの塊。特に朝日テレビ。

これはもう言わずもがなで多くを言うことはないと思います。

緊急事態宣言を出さないタイミングでは「なぜ出さないのか」と言い、出したら、「それによって影響を受けるヒト・業界をどうするのか」、といって、国民感情を分断させようとします。

代表選手は、朝日新聞・朝日テレビ・共同通信・毎日新聞・TBSテレビ ですが、もはやクズ以外の何ものでもありません。

なにがクズかというと、ヒトとヒトとの信頼を破壊する行為をしているからです。

メディアは、国民と行政との間を引き裂こうとしている。国民と経済界とを分断しようとしている。経済界と行政とを分断しようとしている。

それは正直、国家が衰退へ向かう道です。お互いが協力しあって乗り切ろう、という空気ではなくて、お互いが憎むように仕向けているといえます。

よってクズだというのです。

そして、輪をかけてクズなのが、政府批判ばかりやっていた「朝日テレビ」で、緊急事態宣言中にも関わらず、10人で朝までカラオケをしたあげく、女性社員が泥酔して大怪我しました。ガバナンスゼロです。末端の社員のモラルもゼロです。

 五輪関連の番組を担当していたテレ朝スポーツ局の社員6人と、社外スタッフ4人の計10人は8日夜から9日未明にかけ、東京・渋谷の大型カラオケ店で五輪取材の打ち上げを開いた。

「先に帰ります」

 9日午前4時前、女性は同僚にこう言い残して、1人で6階のカラオケルームを後にした。女性はなぜかエレベーターを使わず、非常階段で1階へ向かった。1階まで下りてドアノブに手をかけたが、出られなかった。そこで女性は2階の踊り場に戻り、店の前の看板をつたって地面に下りようとしたが、足元がおぼつかず、歩道にドスン。見事に転落した。

ちなみにですが、今年2021年の3月にも、送別会をやって4人の新規コロナ感染者を出しています。

テレビ朝日の『サンデーLIVE‼』の社員やスタッフは今年3月下旬にも9人で送別会を行い、4人が新型コロナウイルスに感染したんです。今回はましてや緊急事態宣言中の出来事。いかに社内の注意喚起が形式的なものだったかが露呈しました。しかも富川さんは昨年4月、38度の熱があるにもかかわらず番組に正確に報告せず報ステに出演し、合わせて5人が感染した。そういった経緯もあって今回はコメントできない立場だったのでは」(スポーツ紙記者)

このときは緊急事態宣言中じゃなかったので、大目に見ては?と思いますが、このときでも、公務員や経済団体の飲み会で新規感染者が出ると、こぞって批判報道をしている身でした。テレビ朝日は。

だからクズ中のクズとしか言いようがありません。

他責な一般国民:なんで政府が全部が悪いと思えるの?

五輪前は、開催やめろと言っていたけど、五輪がはじまると「感動をありがとう」という始末。

五輪は反対だが、サッカーや野球は観客を入れてもOK。

五輪は反対でも、高校野球(甲子園)はOK。

結果的に、五輪によって感染は直接的には広まらず、間接的に酒飲んで盛り上がった人たちの感染が拡大したなら、

それは政府の問題ではなく、あなたの直ぐ側にいる隣人の問題です。

緊急事態宣言中にも関わらず、ワクチン接種をしていなにも関わらず、自分は大丈夫と思って飲みに行ったり人ゴミのなかへ出かけたりしているその人の問題です。

だから批判する先は、自分たちの隣人であるはずなのに、なぜか政府がずっと悪いと言い続けている。

行政は自粛のお願いしかできない。

憲法に「非常事態条項」がないから、「私権の制限」ができない。

そんな行政に、いつまでも「お前たちが悪い」と言っているのはほとんどアホ。

いつまでも世界で戦争がなくならない、とか言って「国連が悪い」とか言ってるレベル。

なんかずれてる。

他責脳って、どこかで脳のボタンを掛け違えたまま来ている人たちなのかも、と推測。

モラルが低い飲食業界:補助金もらわないからアルコールをばんばん提供していいと思ってるモラルの低さ

午前4時ごろの発生だったことも問題視されたが「営業協力金に関してのご質問も頂きましたが、制度に基づき適切(カラオケパセラ渋谷店は申請致しておりません)に対応致しております」と釈明した。

これって、「補助金もらう制度を利用しないから従いません」と言っていて、制度を利用するか否か、みたいな次元に見えるけど、

実際は、感染拡大予防に協力しません、と言っていて、感染拡大に貢献しているわけで、それって、医療崩壊とかその先の「重症化」「死亡」にも間接的に貢献しているわけです。

こういう会社はモラルの低さがすごいと思いました。

私は、どうせ飲食業界なんて、被害者ヅラしてるけど、結局は身内同士で首を締めあっていて、それに対して、補助金は税金なわけだから、都民として、そんな会社や個人の居酒屋なんて潰れてしまえと思うわけです。

記憶の糸緊急事態宣言に文句を言う人は 飲み屋とその客を晒せばいいのに

お国柄が残念無念:議論が絶望的に進まない

この国では、議論が、次のより良い状態を招来するために為されている感じが全然しないのです。

議論は、各人の頭のなかに、「あるべき姿・こうなるであろう姿」と「現実」と「現状からあるべき姿に向かう手段」が揃っているところで使われるべき行為です。

この国の為政者も、一般国民も、自分の頭で「あるべき姿」「現実」「それに向かう手段」を描いてから批判をするヒトがほとんど居ないと見受けられます。

「あるべき姿」しか頭にないと、

「あるべき姿」しか頭にないと、神学論争のようになります。「絶対戦争はしない」とか「ゼロコロナ」とか、要は立憲民主党や共産党が言っている寝言がこの状態です。

ちなみにそれで現実を動かそうとした事例なんて、歴史を見れば共産主義独裁国家が一番わかりやすくて、カンボジアの独裁者ポル・ポトなんか一番分かりやすいと思います。

貧富の差が生まれないようにするために、自国の知識層を殺戮しました。原始共産主義という理想を掲げて、全員が農業に従事すればOKという理想でした。

ちなみに環境活動家のグレタさんという人もこの範疇の人だと思います。

まぁ、「●●活動家」というのは、理想や理念に邁進するアンバランス脳です。

「現実」と「手段」だけしか頭にないと、

「現実」と「手段」だけしか頭にないと、誰かがやったことが気に入らないと批判だけしてオワリ、ということになります。

どこにでも向かえますが、故にどこにもたどり着きません。

今のメディアがまさしくそれです。我々の使命は「事実報道」とか言っているのがまさしくそれで、「事実」なんてただの「現実」認識に過ぎません。

しかも始末が悪いのは、朝日新聞・朝日テレビ・共同通信・毎日新聞・TBSテレビ などは、この「事実」に対する解釈を、政府批判の方向に誘導するコメントをします。しかもそのために、嘘をついたり誇張したりもします。

ちなみに、YahooコメントやTwitterに投稿してる個人なんて、知り得る情報の範囲もすごく限られているわけで「現実」なんて俯瞰的に知れるはずもないから、ほとんど「その手段」だけをやり玉に挙げて批判合戦をしているだけで、見るもおぞましい停滞脳の群れです。

「手段」と「あるべき姿」だけしか頭にないと、

「手段」と「あるべき姿」だけしか頭にないと、

現実をすっとばして、「世界平和」とか、「ヒトは理解し合える」とか、「ゼロ軍隊」とか、「憲法改正反対」とか、「ゼロ炭素」とか、「経済原理に任せれば何でも上手くいく」とか言ってる、これもまた、立憲民主党とか共産党とか、経済方面のコンサルタントとか、最近では小泉純一郎元首相とかです。

ちなみに経済方面のコンサルタントの代表格である大前研一という人は、竹島・北方領土・尖閣諸島あたりの問題を決着させるのには、ロジカル・シンキングでちゃんと考えてビジネス交渉スキルを中国・韓国・ロシアに使えば解決するとか言ってて、政府はそれをしないから駄目だ、みたいなことを言ってました。

バランス感覚に欠けた考え方というのは、こういうことを言うのです。

「あるべき姿」と「現実」だけしか頭にないと、

「あるべき姿」と「現実」だけしか頭にないのは、現実の問題点だけを指摘するいわゆる評論家や専門家です。

コロナでいえば、初期の段階で、散歩するだけで感染する(リスクがゼロじゃない)とか言って不安を煽った山中伸弥氏や、テレビでよく取り上げられている、社会全体の運営を無視してゼロイチ的な発言を繰り返す尾身氏というヒトがそうでありましょう。

問題点を指摘し、なにか「その手段」も言っているように思えるが、その実、現実のバランス感覚が無いので、そんなことやったら社会全体のバランスが崩壊する、というようなことしか言えていません。これは古代から批判されている、学問を現実に活かせないヒトたちだと私には見えます。

はい、そんなわけで、「あるべき姿」と「現実」と「その手段」を、個人なりにも考えてみたら、今みたいなお互いが憎しみ合うような言論空間も少しは収まるかと思いますが、そうでないのが残念に思います。

最後に言えること

自分の身は、自分で守るのみであります。

おすすめの記事