個人の投資で一番重要なのは「認識改め」と「練習」あるのみ

私は3ヶ月前にFXをはじめて、テクニカル分析で収益を上げれるように売買を繰り返しているのですが、知識を仕入れなければ、独学では成長速度が遅くなってしまうと思い、『最強の投資技法 ツナギ売買の入門と実践』(増田 蔵人)を購入しました。

そこで私は、これまでのどの投資本よりも「目から鱗」というより「目が覚める」内容であったので、その覚書をここに記しておこうと思います。

初心者への一言

唯一、勝っているトレーダーに共通項目があるとすれば、それは、みなが、自分自身に合った方法論を持っていることである。

おおよそ「情報を集めれば集めるほど勝てる」という考えは、初心者の誤った認識のひとであり、現実は逆である。・・・鍛錬されていない人間にとって、情報は誤った行動を誘発する非常に危険なトリガーであり、「あればあるほど、誤りが増える」のである。

相場は当て物ではない

ほとんどの相場師に共通している発言がある。それは、第一に「相場は当て物ではない」ということ、第二に「相場は技術である」ということだ。

相場師たちは・・・「投資で儲けるためには、まず、当て屋から脱却することである」とさんざん述べてきている。・・・長い目で見れば、上げる銘柄を当てる確率なんて、欧米よく言うように「猿が目隠ししてダーツを投げる」のと変わらないのだ。なのに、初心者は『予測盲信』からなかなか抜けられれない。

心理的な問題

毎日、心を動かされる出来事が起きるわけで、そうした日々のなかで「余計なことをせずに、ひたすら、自分の決めた通りに売買する」ということは、机上の想像では、とても実感を持って想像できないほど難しい作業である。その難しい作業を成功させるには、練習による慣れ、要するに「修行」しかないのである。

この「心理的にやりやすい」というのは、トレーディングにおいては、思う以上に重要である。

機械的な売買の最大の問題は、仮に利益が上がるとしても、大きな損失や連続した負けがつきものだから、精神的に非常にしんどく、一貫して継続するのが非常に困難である。・・・システムトレードは「機械的な売買なので心理的に辛くない」という勧誘文句は大嘘で、もっとも心理的ハードルが高く、人を選ぶ売買である

「仮想売買」「バーチャル売買」などで練習するのは、トレーディングでは絶対に避けるべきことの最重要項目としてあげられている。・・・本気でトレードで稼ぐつもりならば、現実的なトレードの重圧のなかで練習しなければ、トレードは絶対に上達しないのである。

マーケットは絶対にパターン化できない

マーケットのような不確実な世界で「パターン化されたもの」を「聖杯」のようにマニュアルとして定時することは全く無意味であるどころか、害ですらある。

テクニカル分析がそれこそ掃いて捨てるほど存在するのは、テクニカル分析に「これといって役立つものがないから」だという自明の理に、テクニカルを信奉し始めた初心者は気づかない。

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