幼児を食い物にするYouTuberは悪質

私には 3歳半の息子がいます。

子育てをしていると、今や避けては通れない YouTube視聴と言うものを、我が子もモレなくしております。

我が家の場合は、キッチンタイマーを使って、ある一定の時間を見たら止めるようにルールを設けています。

で、そのルールを逸脱してでも見たい動画がどうしても出てきてしまうのですが、

その中に、明らかに幼児の本能的な習性を悪用して、広告収入を目論んでいるような YouTuberの動画がありますので、そのことを明確にしておきたいと思います。

幼児の習性:気になったものを繰り返す

ちなみに、幼児の習性というのは、一度 慣れたり楽しかったことを繰り返すというものがあります。

別にテレビ視聴でなくても、ちょっとしたオモチャを使って、同じ遊びを延々と繰り返している光景は、子育てをしていると普通に目にするところだと思います。

これを利用して、体を動かしたり手先を使った作業を集中的にやることで、脳の発育を支援したりするのが、モンテッソーリ教育の考え方といえます。

つまり幼児の習性を利用して、その子供をよき方向へ導こうとするものです。

記憶の糸モンテッソーリ教育にキュボロはいらない

ただ、これがテレビやスマホといった映像方面に向かうと少し状況が変わってきます。

子供が体を使って遊ぶことに集中することが脳に良いのは、五感を全て使うので、脳の司令系統の機能の発育に良いと言われていますが、

基本的に視覚のみを使った映像視聴は、五感が限定されているのみならず、ひたすらに受動的であり、自分からアウトプットする機会もないため、脳の発育に悪影響を及ぼすと言われています。

よって、映像を延々と子供に見せるのは、発育を知能の発育を妨げる可能性が高いと言われています。

このことは今時点で科学的に証明されていないと思いますが、実感としては事実だと思います。

そしてこのことは矯正しないと幼児自身を悪い方向に導きます。

YouTubeは脳に中毒をもたらす

一方で、最近『スマホ脳』という書籍が注目されたりで、徐々にスマホを使い続けることの危なさが認識されてきていますが、

記憶の糸ゲーミフィケーションによる子供の学習は害悪である

YouTube (Google)といった広告モデルで運営されている媒体は、いかに視聴させたりクリックさせたりするかの競争の世界で、

Googleは脳科学者まで雇って、いかに本能レベルで 人間の脳の興味を惹きつけさせるかということをサービスに落とし込んでいるのです。

これは、ほとんど中毒と言って差し支えない状態を作り出そうとすることに他なりません。

大人ですら、電車に乗っている人たちを見れば一目瞭然ですが、ほとんどがこの成果に太刀打ちできていません。もはや「見ている」ではなく「見せられている」の世界です。

これらの類のコンテンツは、そんな中毒性があるものなので、これがまだ本能で生きている幼児に向けられるとどういうことになるかは言わずもがなだと思います。

いつの時代も金儲けに走りすぎる狂気がある

そして、上記の2つの特性を意図的に狙っているかのようなのような YouTube動画があります。

私が目にした範囲では、"鈴川絢子"という人のプラレール動画や一連の鉄道動画と、"あそぼっくすちゃんねる"というユーザーの NHKキャラクターを登場させる動画です。

鈴川絢子という人の動画については、明らかに幼児をターゲットにしたコンテンツになっています。

幼児は、自分で利用頻度や利用時間を制御することはできません。

その幼児の自制ができないことを狙って、幼児が繰り返し見たくなるコンテンツを作って幼児から視聴回数を稼ぐのは、法で規制されている射幸心を煽ることと同じレベルの行為であり、まったくもって心ないことだと思います。

また、"あそぼっくすちゃんねる"という方は、NHKの「お母さんといっしょ」の登場キャラクターである、ワンワンと うーたんの ぬいぐるみを使って、いろんな場所に出かけていってリポートをするような内容ですが、

ワンワンと うーたんが、幼児にとっては慣れ親しんだキャラクターであり、それが出演している動画だと、「お母さんといっしょ」だと思って、視聴しだすのは間違いありません。

しかも、ワンワンと うーたんのぬいぐるみを使っているあたり、著作権スレスレだと思いますが、意図的に幼児を誘引しようと企んでいるのが透けて見えます。

規制のない害悪には自己防御しかない

こういった動画は、法律やルールに違反しなければ何をしても良いという発想で作られており、コンテンツを作った人は、分かってやっているとするなら、非常に悪質だと思います。

健全なる資本主義の発展には、ビジネスにおいて「論語と算盤」の両輪が必要である、と言ったのは渋沢栄一ですが、これらの人は、論語(道徳)が欠落して算盤(金勘定)に偏ったビジネスをやっていると言えます。

個人的には規制をかけてほしいくらいだと思っています。

例えば、映画といった領域のコンテンツでは、年齢制限などは普通にありますし、内容による分類もルールがあります。

それが、YouTubeという個人がアップロードする動画コンテンツに対しては、近年登場したばかりということもあり、まだ無法地帯である事は否めません。

と言うわけで、社会の側からのルール作りはまだ皆無で 時間がかかるであろうと思われるので、今のところはどうにもならないと思います。

なので、少なくとも個人レベルで、こういった YouTube動画を見つけたら、リコメンドで表出されないように、親が逐一ブロック設定をしていくしかないと思われます。

もし、同様のお悩みがある場合は、こちらに説明のあるYouTubeのユーザブロック機能を使って、表示させないようにしたほうがいいと思います。

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