記憶の糸

日本経済新聞の電子版が発行されますね。

私は、紙派ですが、情報の電子版なるものについて私見を述べてみたいと思います。

それは、 「新聞紙は知らない分野を拡大させ得るが、ネットは既知で興味に則した範囲を関連付けることができる。」ということです。

想像してみてください。新聞は読んでいて、その一覧性から潜在的に興味のある記事があれば目が引っかかり読むことになります。結果として、自分が知らなかった有効な情報を得ることができます。

これに比べて、インターネットでは興味のある記事しか読めません。なぜなら、リンクをクリックするまで内容が目に飛び込んでくるということがないからです。

しかもネット上では、トピックスなど上位記事が並んでおり、カテゴライズされた範囲をわざわざ一通り目を通すこともしないのではないでしょうか。また、そんなことをしなくていいのがネットの利便性に他ならないからです。

が一転、ひとつの情報から関連する情報へは次から次へとリンクが貼られていて辿っていけます。この点は、紙では絶対に真似できないことだと言えます。

日経新聞の場合、電子版ではグループ各社の情報コンテンツへのアクセスができるそうですから、まさしく関連情報でかつ有益な情報を次から次へと辿っていくことができるでしょう。

だからもし、
・世間の動きにアンテナを張って知らない情報を取り込む必要があるのであれば、紙の方がいいということになります。
・あることを掘り下げたり関連項目を調べたいとなると、電子版の方が利便性が高いということになります。

ゆえに、双方は、目的を明確にしてコンテンツ作成をすれば、理想的な補完関係になるのではないでしょうか。

かく言う私は、盛田昭夫さんに影響を受けており、世界の中の日本を常に意識しなければならない、と思っているので、日経新聞の紙版で国内外の記事に目を配っています。

日経新聞は、この点、本当にお世話になっております。世界の中の日本、アジアの動き、EUの動き、米国の動きを、その数字を通して知らせてもらっています。

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