
私の子供は、1歳7ヶ月になって急に青魚のアレルギーがあることがわかりました。
いま現在、精密検査をしていて、アレルゲンの特定をしていっているのですが、アレルギーとは長いお付き合いになりそうです。
で、そんなことをきっかけにして、アレルギーのものについて知識を蓄えようと思いまして、何冊か本を読み始めています。
今回、読んだのはこの本となります。
この本で分かること
この書籍で分かることは、以下の事実です。
・殺菌効果の高い薬用石鹸で1日に何度も手洗いすると、皮膚常在菌という皮膚をまもってくれる細菌まで殺菌してしまい、かえってウィルスなどが皮膚に付着しやすくなる。
・手を洗いすぎて肌がカサカサになると、角質層の隙間からアレルゲンが侵入して、アトピー性皮膚炎や乾燥性皮膚炎を引き起こすことになる。
・子供たちにも、外で遊んで帰ってきた後や食事の前に手洗いをさせることは必要ですが、よほどひどい汚れでない限り、薬用石鹸は必要ありません。
・大事な子供だから、清潔に育てたい、という気持ちもわからなくはありませんが、それは間違っています。大事な子供だからこそ、細菌やウィルスを遠ざけてはいけないのです。
アレルギーの9割は腸で治る!/藤田紘一
このように、清潔すぎる空間が、子供のアレルギーであるとほぼ断定できそうです。
ちなみに、大人にとってもたまに話題に上がる「O-157」という大腸菌についての記述についても興味深いです。
O-157は毒素を産出する菌です。ただこの菌が生きる力が全部で100のエネルギーがあるとすれば、そのうちの70を毒素の産生に使うので、生きる力は30ほどしかありません。生きる力が弱いとてもヤワな菌です。だから、雑菌お多いところにいたとしても、すぐに雑菌に殺されてしまいます。
(中略)
したがって、世界一キレイな学校給食の場でO-157が猛威を振るえたというわけです。
(中略)
O-157が存在するのは、大腸菌をいじめたアメリカ、カナダ、日本、ドイツ、イギリス、フランスなどの「キレイ社会」だけです。アレルギーの9割は腸で治る!/藤田紘一
以上のような次第なので、大人になってからの清潔好きでは気にならなかったことが、自分たちの子供の代になって、すごく影響を出し始めているということは目からウロコでした。
ちなみに私は、赤ちゃんにとって、ペットと一緒に生活することは、衛生上、良くないのではないかとすら思っていた節がありますが、
事実はその真逆なのでした。
なので、これからは子供への接し方で、自分基準の手洗いや遊びなどを止めていこうと思います。
公園を裸足で遊ばせてあげるとか、帰ってきたら手洗いは水だけにするとか、落ちたものを拾って食べるのを許容するとか、
いくつか目をつぶって接してあげることが、子供にとっては大事なのだと思いました。
では子供に対して何ができるか?という部分で、この本は4章以降は読む必要がない
ちなみにこの本ですが、私が上記に書いた「では何ができるか?」という部分は、子供向けにはまるで役に立たない内容なので、その記載がある4章以降は、基本的には読む必要はないです。
この手の本を手に取るということは、アレルギーの原因やメカニズムを知るとともに、では日常生活でなにができるか、という情報を求めている場合がほとんだと思います。
はっきり言って、「何ができるか」の部分は子供向けではありませんし、
大人向けと言えそうですが、そこまではやや科学的だったのに対して、いきなり民間療法みたいな、地に足がついてない内容になりますので、読んでいて「えーっ?」という印象になります。
目次だけを抜粋するとこんな感じです。
・脳のストレスは腸にくる
・腸内細菌は脳に「幸せ物質」を運んでいた
・「褒めるだけ」で良くなるアレルギー治療
・40過ぎて離婚すると、ガンになる率が高まる
・一人酒は早死にする!アレルギーの9割は腸で治る!/藤田紘一
なので、「テレビのワイドショー」でやってる水準の話かと思いますので、読んでまで知る必要はないと思われます。