「天気の子」の感想 - ハッピーエンドに浸れない

映画『天気の子』を、ようやくにして見ることができました。

そもそも見ようと思ったきっかけは、

同じ監督(新海誠監督)の前作である『君の名は』に感動したからで、今度は『天気の子』でどんな感動を体験できるのだろうと期待してのものでした。

ただ、結末はタイトルにもあるとおり、ハッピーエンドに浸れないという内容でした。

で、なぜそう感じたのか、を、記憶に留めておきたいと思います。

過去にハッピーエンドで感動できた作品を思え返してみる

少し話が飛んでしまいますが、

自分がこれまでの人生のなかで、結末がハッピーエンドで感動したアニメ・漫画の作品を思い起こしてみました。

そうすると思い浮かんだ作品は『めぞん一刻』(高橋留美子)でした。

なぜこの作品のハッピーエンドが感動的だったかというと、

超ざっくり言うと、もうずっと好きな女性に対して、主人公の男がずっと思いを寄せていて、長い時間をかけてやっと一緒になれて良かった、というものです。

そしてその長い時間のなかに、いろんな思いや、やり取りが詰まっていて、そういうものを引っくるめて一緒になれてハッピーエンドを迎えたことが感動的だったのだと思います。

そう考えてみると、、ハッピーエンドが感動的であると思えるためには、そこに至るまでの道のりが困難であればあるほど良い、ということになるのかもしれません。

「天気の子」にその構造を当てはめてみると・・・

というわけで、その構図を「天気の子」に当てはめてみると、「そこに至るまでの道のりが困難」なのは、本当に後半部分の、ラストまであと少しのところからなのです。

それまで微笑ましい感じの進行だったので、「困難」を思わせるものではなかったのです。

そして最後のわずかな時間に困難が登場して、そしてその登場した困難を強調せんがための設定だったと思われますが、その困難に唐突感があり、

加えて言うなれば、作品の舞台設定がとても現実的(実際の東京)だったので、突然ファンタジーの世界に入り、(残念な意味での)意外な展開だったのです。

よって、最後のハッピーエンドに、そこまで浸ることができなかったのだと思います。

※ちなみに、「東京が水浸しになったけどどーするの?」とか、そういう主人公本人たちを取り巻く環境については、そもそも作品側からの意図をなにも感じなかったので、そういうことについての感想は一切ありません。

・・・

なかなか素直に感動できる作品には出会えないものですが、話題になった映画についての感想でした。

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