読書の秋に短歌を ~言葉がつくりだす世界~
ようやく暑い日も去り、心地よい秋風が吹きだしました。
読書の秋の到来です。

さて、皆様はこの秋に読む本などすでに揃えてらっしゃいますでしょうか? その中に是非、これから紹介する短歌集を加えて頂ければと思います。

私たち社会人が普段目にする言葉は、書かれたことを相手にそのまま伝えるための言葉です。

ここで書かれている言葉は、読む人の経験に反射してありありと情景をつくりだす言葉です。そんな言葉をぜひ味わってみて下さい。

■書名 鈴を産むひばり楽天
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ビーケーワン

■著者紹介 光森裕樹 
1979年兵庫県宝塚市生まれ。
               2008年、「空の壁紙」で第54回角川短歌賞受賞。

 
記憶の糸-鈴を産むひばり

私の心に留まったものはいくつもあったのですが、そのうち2つ、すごく対照的なのでセットで記憶に残ってしまいました。

・ゼブラゾーンはさみて人は並べられ
           神がはじめる黄昏のチェス



・かなかなのすがた見えざる夕暮れを
           樹の鳴く声として聴いてをり

このふたつめの歌を読むと、幼い頃の能勢という田舎で過ごした夏休みの日々を思い出してしまいます。。。

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