普段できていた「相手目線」での仕事ができなくなってしまうとき

私は社会人になって、そこそこ仕事ができるようになっていました。

そして部下育成なども担当するようになって、口を酸っぱくして「相手目線に立って・・・」とか「ゴールは顧客のなかにしかない」とか色々言っています。

が、このほど自分も、30代中盤にして、「自分目線」で「顧客のなかのゴール」を考慮できない状況になりましたので、そのことをメモしておきたいと思います。

まずは私の現状(7月)

ちなみに私は現在、課長です。

自分の部下は、4月移ってきて間もない1人で、他4名くらいは業務委託です。

私自身、その組織で古いほうなので、システム面のことをなどをすべて押さえているのは自分だけ、という状況です。

よって、なにかシステム面の相談・問い合わせ・トラブルなどはすべて私に集中する立ち位置にいます。

ちなみに部下は、私の後任でも何でもなく、新たな業務の担当者として、部長がとなりの課から連れてきて自分の課の下におり、業務は部長とする、という状況です。

よって、仕事を渡していくことができない状況でした。

時間に追われまくるようになるまで

私自身に、異変が置き始めたのは、部長が連れてきた部下の尻拭いが始まってからです。

私は自分の仕事のスピードと質が高いと自信があり、自分がやらなければならない仕事、そうでない仕事を切り分けて、組織効率を最大限高めるように意識していました。

それで以前からと同じように上手く回っていたのですが、転調が置き始めたのは、その部下の業務の尻拭いが発生してからです。

部長が面倒をみるといって入ってきた部下の業務が溢れてきて、品質がボロボロになりだすと、いつの間にか、私のマネジメントの問題を問われるようになってきました。

そして、その部下の溢れた仕事を、私が拾わなければならないようになりました。

当然、たとえば運用フローの設計など、ボリュームの大きい業務を巻き取ったりするのですが、これがやはりかなり時間を食ったりします。

そして、仕事をしていれば経験はあると思いますが、溢れてしまって「もうできない」となっている仕事ほど、巻き取ってから大変なのです。

自分で一から作るのではなく、他人が作ったものに手を入れることほど複雑な仕事はありません。

また、「溢れいている」わけなので、納期までの時間もあまりないのです。

そなると、それまでの自分の仕事に完全にアドオンになり、かつ、優先度が高い、ということになります。

こうして、今まで自分が組み立てていた業務に、時間を使わざるを得ない業務が入ってきて、徐々に時間に追われ出すのです。

仕事を分散できない

このような状況であっても、新しい仕事は容赦なく舞い込んできます。

そして、舞い込んでくるのは、部下も、なのです。

つまり、キャパが既に溢れている部下に新しいものがきたら、溢れた分のすべてではないとしても、一部は私にくる、というふうになって、

雪だるま式に業務量が増えていくのです。

もちろん、ここで部長に対して、業務量が課としてキャパを超えているので人の追加の必要性などの報告を挙げたのですが、

この部長は、「人からのつまらない依頼は自分たちで判断して断れ。それでも言ってきたら喧嘩しろ。依頼があったことを何でも受け取るな。喧嘩したら仲裁はしてあげる」というものでした。

これつまり、何も変わらないのと、仕事が溢れているのを全部部下のせいにしているだけです。

これも仕事をしてればわかることですが、依頼に対して断るといっても、最終的に自分たちしかできない業務であれば、喧嘩しても最終的には自分たちに返ってくるのです。

そうなると、この「喧嘩の時間」だけ、時間的に精神的にも無駄だと私は思います。

このようなことをいう部長に対して、信頼は相当落ちたのですが、いずれにしても、もはや業務を分散できない状況になるのです。

ミスが多発するにようなるまで

そして大量の業務を消化しなければならなくなると、睡眠時間はキープできているものの、思考の質が低下して、機械的にこなす、という状態になっていくのです。

実際にこれは、自分はもうなることはないだろう、と思っていたら本当になりました。

依頼のあった「1」に対して、「1」のアウトプットしか返さなくなっていくのです。

そうすると、当然、「1」の背景まで考えて、いろんな足りない観点を穴埋めした状態で、「3」とか「5」のアウトプットを出してはじめて業務はスムーズにまわるのですが、

それができなくなると、「1」の依頼に対して「1」のアウトプットで、当然そんなものだと、追加でどんどん依頼がきて終わることがありません。

こうやって、1つの仕事が完結できず長引き、そして極めつけは、システムトラブルなどが発生して、そっちに全時間を集中しなければならなくなったとき、

溜まっているすべての仕事が停止状態となり、ますます時間に追われることになっていきます。

このあたりまで来ると、もうただ目先のタスクをこなすことだけで精一杯になってしまい、本当に「相手目線」の仕事とか、丁寧な仕事とか、できなくなってしまいますから、

そういう状況に、組織がなりそうかどうかはよく見ていた方がいいと思います。

そんな状況になってしまったら「去る」以外ない

私はこのブログを執筆している今はまだ去れていませんが、

この職場からは去る決意をしました。

正直なところ、ものは言いようで、すべての責任を「部下のせい」にするのは本当に簡単なのです。

が、本当に業務量が異常に増えているのに、人員を増やす計画をせずに、そのアラートを挙げても、

「人に仕事を振るのが下手なんじゃないの?」とか、組織の実情を鑑みることなく、理屈だけで責められて、改善の手立てを建設的に議論できないとなると、

もはや持ちこたえることができません。

というわけで、そんな職場からは一刻も早く去るのが最善だと思います。

ただ精神力と体力を消耗するのみです。