記憶の糸

先日の、渡辺竜王vsボナンザの対決を見ていたのですが、そこから将棋の駒の使い方をプロジェクトマネジメントでも活かせるのではないかと思いました。

ちなみに先に、私は将棋はまったくの素人であることを断っておきたいと思います。

そもそも

まずは、盤上という限られた空間での戦いは、プロジェクトという限られた期間・予算・目的を持った仕事に通じると思います。

次に、序盤、中盤、終盤で考えてみると、

序盤

自陣を固める。守りを重視するか、機動的に動くことを重視するか。これも、プロジェクトでは、要件が固まってから動くか、動きながら要件を固めていくか、という状況に似ていると思います。

将棋であれば、「その駒に何手投資したかがとても大事」(参考サイト)とのことですが、なるほど、プロジェクトでもどれだけ少ない作業で、プロジェクトで必要な体制や資料を揃えるか、ということは重要な意味を持ってきます。

特に、自陣の守りをしながらもいつでも攻めにも転じれるような角の使い方などは、なるほど、プロジェクトでも、内部と外部の両方に股をかけたような資料や打ち手が求められたりすることもあります。

中盤

中盤は、将棋では駒の取り合いになり、千変万化となるため盤全体に注意をしないといけないとのことです。ここでは、駒の効率や、相手の狙いに合わせてあらかじめ駒を配置しておくらしいです。

これもプロジェクトでは、いよいよ始まってしばらくしてから様々なリスクが顕在化してくるところにあたり気が抜けない、もしくは、ベテランの感と呼ばれるものさえ必要になってくる局面です。

顧客よりも先に、次から次へとリスクを潰していき、プロジェクトの道筋を常に見える状態にしておかなければなりません。

あるいは、顧客から出てくるであろう要望に合わせて、その実現方法と課題をあらかじめ考えておいて、いざ話が出れば、直ちに対処するようこちら側も準備しておく必要があります。

終盤

将棋では、詰みに向けて一気に指していくのみですね。このとき、プロの試合なら、一手の差で自分が詰むかもしれない局面があるわけですから、慎重を極めるのではないのでしょうか。

プロジェクトでも同様ですね。完成に近づくからこそ生じる気の緩みをできるだけ引き締めて、最後の瞬間まで、見落としはないか注意を払い続けるという状態です。

まとめ

プロジェクトの現場では、状況によってはやるべきことを見落とすことになることもありますので、将棋に返って、今の状況をチェックする、ということができればいいかと思いました。

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