記憶の糸

コスト削減プロジェクトについての覚書。

システム運用についてのコスト削減を何度かやりましたが、知見が貯まりましたので整理しておきたいと思います。

目次
1)何がなければ始めてはいけないか
2)誰がいないと始めてはいけないか
3)参考にしてはいけない情報
4)参考にすべき情報
5)PMのマインドについて/PMがしてはいけないこと
6)成果物の定義
7)分析の手法
8)削減の手法
9)プロジェクト進行
10)運用マニュアルの修正
11)継続した改善のために必要なこと


1)何がなければ始めてはいけないか

 ・システムに必要なすべてのファイル一覧
 ・現行のコスト構造が分かる運用フロー

2)誰がいないと始めてはいけないか

 2種類の人
 ・可能な限り業務を俯瞰的に知っている人
 ・ツール開発のためのプログラマー

3)参考にしてはいけない情報

 ・いまは現場を離れているかつてのベテラン社員
 ・「~と思う」「やってみないと分からない」が口癖の2)の人

4)参考にすべき情報

 ・運用フローをもlとにヒアリングした一次情報のみ

5)PMのマインドについて/PMがしてはいけないこと

 ・一時間未満の作業を無視しないこと
 ・わずかの作業が繰り返されるかどうかは確実つに確認すること
 ・自分の目で確認すること

6)成果物の定義

 ・旧運用フロー
 ・新運用フロー
 ・(新運用手順書)
 ・コストの効果測定表

7)分析の手法

 ・旧運用フローに対して、作業時間をマッピングしていく。
 ・手戻りが大きい箇所を明確にする。
 ・手戻りできない箇所を明確にする。
 ・後工程への影響を明確にする。
 ・Exit基準が何かを明確にする。

8)削減の手法

 作業を、
 ・自動化する
 ・まとめる
 ・別の作業プロセスから派生させる
 ・別の作業プロセスに代替する
 ・やめる

9)プロジェクト進行

 ・効果測定表を確認するプロセスを構築する
 ・改善案を挙げるリストを作成する
 ・定例会や進捗会で議論する内容を変える

10)運用マニュアルの修正

 ・業務に支障のない最低の修正レベルを決める
 ・運用の中で、最低レベルをブラッシュアップして
  いく合意を取る。
 ・(時間が許すかぎり)修正する

11)継続した改善のために必要なこと

 ・仕方がない、というマインドは排除することに努める
 ・マネージャーが、言い続けること。
 ・改善の目的を明確にすること。
  永久削減改善に陥ると、モチベーションが維持できない。

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