子供のアレルギーとビフィズス菌の関係。ヨーグルトだけでは意味がない。

私の子供(1歳9ヶ月)は、食物アレルギーがここ3ヶ月くらいで急に表面化してきまして、

しかも症状が、呼吸器に出ることもあり、アナフィラキシーショックに到達しないまでも、窒息による命の危険があることが分かりました。

結果的に、総合病院でエピペンを処方してもらって、自宅と保育園に用意してある状態です。

そんな状態なので、これからは病院で、負荷試験によって、ひとつひとつ食物を特定していくという長期戦なのですが、

そうやっている間に、なにか出来ることはないかという思いと、

なぜアレルギーが発症するのかということを、自分なりに知識として持っておこうと思い、

アレルギー系の書籍で、気になったものを読んでいこうとしています。

そのなかで、先日に読んだ本があって、

この本では、綺麗すぎる環境がアレルギーを引き起こすことが分かったのですが、だから何をすればよいかという部分の記述は、腸内細菌についての記述ではるものの、「はぁ?」という内容でした。

それが、今回見つけた本では、腸内細菌とアレルギーのメカニズムを科学的にアプローチで説明しているので、とても分かりやすく、だから何をすればいいか、という部分についても納得のいく回答を得ることができましたので、このブログで紹介しておきたいと思います。

アレルギーは免疫系のバランスの崩れ。この崩れを正すには⇢ビフィズス菌の数

この本を読んで得られる知識は、腸内細菌、特にビフィズス菌とアレルギー発祥のメカニズムです。

ざっとまとめますと、

アレルギーは、免疫系のバランスの崩れで起きます。

その崩れはTh1(1型ヘルパーT細胞)とTh2(2型ヘルパーT細胞)のバランスのことです。

ちなみに、Th2というのは、ざっくり言うと、体内に入ってきた異物に対して、これは攻撃しろ、これは攻撃するな、という指示を出す働きをします。

そしてTh1というのは、このTh2の作用を抑制する働きを持つ細胞です。

そして、アレルギーを持たない人は、この2つのバランスが取れており、アレルギーを持つ子はTh2が優勢になっているとのことです。

さらにそして、ではTh1を増やせば良いのかというとその通りで、Th1を増やす働きをするのがビフィズス菌ということです。

ビフィズス菌は、単純にヨーグルトを食べればよいわけではない

ちなみに、赤ちゃんは、胎内にいるときは無菌で、産道を通るときに、母親から腸内細菌を獲得します。

そして、そのなかにビフィズス菌もいるのですが、このビフィズス菌を育てる養分が、母乳にたっぷりと含まれているようです。

その養分がオリゴ糖です。

なので、母乳が終わってからも、ビフィズス菌を直接摂取すればいいと思われます。

そう思うと、真っ先に頭に浮かぶのは、ビフィズス菌の入ったヨーグルトということになります。

が、実は、ビフィズス菌にも種類があり、赤ちゃんにとっての自分由来のビフィズス菌でないと意味がないらしいです。

自分由来のビフィズス菌でないと、赤ちゃんの腸にたどり着く前に死んでしまったり、うまく腸内に棲みつくことができなかったりで、ただ腸を通過するだけになってしまうようです。

なので、直接ビフィズス菌を食べるより、自分由来のビフィズス菌を増やした方が確実で、そのためには、ビフィズス菌の栄養となるオリゴ糖を摂取することが効率がよい、というものです。

オリゴ糖のシロップは普通に売っている

というわけで、私はさっそく、オリゴ糖がないかネットで検索してみたわけですが、

サプリメント等ではなくても、普通にシロップの形で売っていました。

これで、子供のヨーグルトなどに混ぜて食べされることにすれば、問題なくオリゴ糖を摂取できる状況を作ることができます。

さらには、このオリゴ糖のシロップですが、普通にスーパーでも売っていることが分かりました。

なので、ネットで買わなくても、近所のスーパーで探してみて、足りなくなったら購入するというので十分だと思います。

アレルギーの治療は、現在発展中のもの

そして最後に気をつけた方がいい認識としては、

アレルギー領域の医療は、現在発展中であり、まだ解明されていないことが全然多い、ということです。

つまりは、腸内細菌を増やしたからといって治るものではなく、治る可能性が示唆されている、という状況なわけです。

なので、ダメ元の認識で、でもオリゴ糖は身体に悪いわけではないし、くらいのスタンスで臨むことがいいと思いました。

私は1981年生まれで、アレルギーは殆どないのですが、自分がそうだから子供も大丈夫だろうなんて思っていたら大間違いのアレルギーでした。

これから少しずつ、病院にお世話になりつつ、自宅でも出来ることを見つけていきたいと思います。

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