記憶の糸

長崎大学が、「核なき世界」を実現するための具体的な手法・理論を専門的に研究して世界へ発信するそうです。

核兵器保有の意義を多少とも知っている人であれば、核廃絶は、軍事力におけるパワーバランスの問題と一体不可分ということを知っているでしょう。

ということは、核廃絶は、軍事の問題であり、防衛の問題であります。

核廃絶の具体的な手法・理論とは、ここを議論しないとまったくの無駄で、当然このことを議論した後に、安全な核兵器廃棄手法の研究をするではありましょうが、

核兵器を保有せず、国防軍も持たず、世界戦略を立てるのが苦手なわが国がこれをやってどこまで研究成果が出せるのか不安です。

ビジネスの世界の発想を持ち込むなら、中小企業が、大企業の○○戦略を声高に叫ぶようなもので、そこに投じた時間とカネが無駄になりはしないかと、それが気になります。

中小企業が、大企業の中で生き抜くためにどうすべきか? のような研究ならとても納得できるのですが。

たとえば、核保有国が、それをチラつかせて領土侵攻をしようとしてきたら、非核保有国はどう対峙すべきか?のような内容です。

長崎大学は、国立大学ですね。税金で運営されているわけですから、きちんと成果を出してほしいと思います。

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