マスコミの原発・放射線報道のあり方を批判す

昨日から原発の放射能量のニュースが増えていますね。

「どこどこ地域で、通常の○倍の放射線確認」「外出時は肌の露出を控えましょう」「放射線物質を吸い込まないようにマスクをしましょう」などです。

しばらくしてから、ニュースでは専門家を交えて「関東圏では問題ないレベル」「放送している対策は、半径20km以内の人が対象」と強調していますが、

初期の時点で、そういう前提条件抜きの報道が目立ったように思います。

こうした報道により被災地以外の国民に変な不安をあおったことは間違いありません。

これで、たとえば首都圏でマスクや医薬品の買占めなどが起こったとして、物流面の混乱、救援物資の面の不足などが起きたとしたら、これはもう確実にマスコミの責任でしょう。

情報隠蔽もダメなら、このような前提条件抜きの情報や、危険の基準を示さない情報の報道の仕方もダメだと思います。

マスコミは、危険情報の報道のあり方を考えるべきだと思います。

放射線量も、「都内で○○倍」というのも、人体に影響があるのは「△△倍まで」というような情報は常にセットとすべきでしょう。

こういう根拠がなくて不安だけを煽るような報道には、本当に憤りを覚えます。

危険情報については、

 ・対象となるのは誰か
 ・対象とならないのは誰か
 ・危険度の基準は何か

という点を明確にして報道すべきだと思います。

フジテレビなどでは、早いとき(水蒸気の放出時)から風向きだけを報道して、放射性物質の拡散を想起させる報道があったように思いますが、これなどもっての他ではないでしょうか。

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