記憶の糸

このたび今の会社を辞めることにしましたが、実にふざけた会社でした。

その会社は事業会社で、私はWebサービスや決済システムまわりの企画・ディレクション職として関わっていましたが、

システム開発で、計画時点でリリース日を決めようとしたら「今決める必要があるんですか?」とか、

それでも途中で見えてきたリリース予定日に間に合わせようとしたら、「なんで間に合わせる必要があるんですか?」とか、

リリース日当日に、嵐がくることになったら、「帰れなくなるかもしれない日になんでリリースする必要があるんですか?」とか、

真顔で言ってきました。

このレベルの発言を、エンジニアサイドのマネージャーがして来ましたから、呆気にとられました。

仕事が仕上がった日が、その仕事の期限になるなんて、有り得ないでしょう。

他にも、ユーザービリティを上げようと親切な作りこみを依頼したら、「面倒だからコレでいいですか?ユースケースの目的は達成できてますよ」とか平然と言ってきた。

そんなアホみたいな考えがまかり通る組織だから、その会社の業績は昨今右肩下がりです。かつては時流に乗った絶好調の会社でしたが。

それならなんでそんな会社に入ったのですか?と聞かれそうですが、経営資産(人材、除く)のポテンシャルが極めて高く、企画のやりようによっては面白いことができると思って門を叩いたのが1年半前です。

でも、組織文化が腐っているのに気付き、そのうち重要ポストにいた人も次々に辞めて、結局はもうどうしようもないような状況になって、

今期の経営方針で、経営陣はMBAの教科書に載っているようなマトリクスで誰もいないところ攻めるぞ、って、これまでの組織の経験値からしてそこではまともに戦えないでしょ、という戦略を打ち出して、もうダメと思って、辞めました。

昨日までの弓矢部隊が、明日から騎馬隊になるぞ、といった具合です。だから行軍中の落馬は必至です。恐らく敵陣に辿り着く前に相当落馬するでしょう。敵陣に辿り着いても、これまで飛び道具を使ってた奴らが、直接の接近戦なんてやってもコテンパにやられるだけでしょう。

この会社には、意志決定をするところから実働部隊にいたるまで、すべてがふざけてる感が否めません。

こんな連中でもってる会社、さっさと潰れてしまえばいいと思いました。

私はこれまでお世話になった会社に悪い印象を抱いたことはありませんが、この会社の連中の仕事に対する不誠実というか舐めた態度は本当に腹が立ちましたので、その怒りをここに留めておきたいと思います。

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