記憶の糸

衆議院選挙に大勝した自民党が、国会における野党の質問時間を、議席相当に配分すべきである、と言うことを決めようとしています。

自民党、野党の質問時間の削減検討 長妻昭氏「姑息な試み」と猛批判

私は、自民党以外の政党は、今のところ話にならないと思っていますが、さすがにこの提案は、一国民としても批判せざるを得ません。

これは議会制民主主義の根幹を揺るがす最低な提案だからです。

そもそもの議会制民主主義は、最大多数の意見でさえ決して正しいものではないと言う前提に立っているが故に、多数の代表である与党の意見をチェックし、そのことを国民に知らしめる役割として野党を必要としています

だから、野党の存在が絶対に不可欠です。野党のチェックがなければ、国民に与党の不手際を知らしめる機会さえなくなります

これでは、議会民主主義で、与党が腐ったときの代替としての投票先として野党が存立しえなくなります

ただし、日本の野党が、国策などをまともに議論すると言うよりは、施策の揚げ足を取るにとどめる馬鹿集団であるが故に、その存在意義は疑われるのは仕方がないような振る舞いなのは悲しいことですが。。。

議会制民主主義に健全性が明らかに損なわれる

議会制民主主義の原理原則から考えると、野党の意見を減らして、ゆくゆくは封じ込めようとする動きは、

時の権力政党の独裁暴走を防ぎなくなると言う点、および、政権与党の動きを監視し、不手際があれば、健全に次の選挙でその議席数を減らすというサイクルを壊す、という点において、

この提案は明らかに危険な考え方でありましょう。

そしてそんな危険なことを、国会運営の効率化という名のもとに提案し出した輩は、幼稚なレベルであり、この事案は、さすがに国民の批判に晒されるべきものだと思います。

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