買い溜め心理を許せる境界 ※阪神大震災の経験から

東日本大震災後、首都圏で買い溜めが目立ってきています。関西でも、スーパーの米、カップラーメン、水などが売り切れてきているようですね。

正直、トイレットペーパーが購入できずに困っている一人ですが、買い溜めに走っている方には、気持ちはわかりますが、せめて2・3日分とか決めて買い溜めをお願いしたいと思います。

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さて、主題の件につきまして、結論から言わせていただくと、

買い溜め心理を許せるケースは、被災地周辺で、救助なしに生活できるのに、インフラがずいぶん損傷していて、物が入ってこないと判断される場合かと思います。

怪我自慢ではありませんが、阪神大震災の経験から、いまの首都圏の状況では、買い溜めする必要はまったくありません。

電気・水道・ガス・道路・鉄道、が生きていて、店も普通に営業しているのに、生活物資がなくて困るという状況は起こりえないと思います。
※非常事態が起きてからでは遅い、については後半に書いてあります。

ちなみに、阪神大震災では、私は宝塚にいましたが、親子で買い溜めに走りました。

というのは、

・電気、ガスは、不定期にしかこない
・水道は、どこかで水道管の破裂していて
 市が計画的に修理できない
・道路は、寸断されていて部分的にしか通れず
 大渋滞で安全地帯に移動できない
・お店というお店が閉店

という状況だったからです。このとき初めて、地震経験もなく、備蓄物資はないために、物資調達をしないとまずい、ということになりました。

ただ結果としては殆ど手に入らず、1日・2日は、水は近所の井戸を利用し、食料は親戚から融通、3日目くらいには戻りつつあり、徐々にお店も営業を開始していったと記憶しています。

ちなみにこれは神戸という大被災地のすぐ隣の街の話です。

ですので、被災地への救援物資の優先により、物資が届かなくなるという状況は、今の首都圏の状況ではあり得ないと思います。

というわけで、買い溜めを考えている人、物資の不足を心配されている人は、無用の心配ですので買い溜めは控えていただくことを願います。

いちど買い溜めしたらしばらく買わないで

ところで、

買い溜めをした人は、インフラはすべて整っていて、飲食店もすべて営業しているわけですから、買い溜めしたものを消費する心配はありませんね?もう買わなくていいですよね?

消耗品も、買い溜めした分を使うか、今後は減った分を少しずつ補充して、適正な備蓄量に戻さないと家にものがあふれてますよね?

本当の非常事態に買い溜めは無力

ちなみにですが、非常事態用ということで買い溜めしてもそれは使えないと思います。

本当の非常事態では、買い溜めしたものを使う手段が破壊されるからです。

なぜなら、電気とガスがやられたら、それだけでもはやインスタント食品や米は食べられません。

カセットコンロがあれば話は別、ということかもしれませんが、水が出なければ炊くこともできません。

店という店が閉店してしまうのは、この電気もガスも水道も止まった状況だと思います。

だとしたら非常用物資って何なの?と思ってしまいましたが、

それはせいぜい2~3日、救助がくるまでの間に自力で生活できるための備え、とでも言えるものではないでしょうか。

「買い溜め」に続くのは控えていただきたいです

恐らく、首都圏もしばらくすれば落ち着きを取り戻すと思いますが、いま買えていない人の買い溜め第2波、第3波はやめてほしいと思います。

また、大阪でもスーパーの棚がスッカラカンになっているそうですね。阪神大震災では、大阪はほとんど無傷でしたから、大阪府民は震災は事実上経験しておりません。

ですので、このような状況になってしまうのは仕方がないことと思います。

せめて、神戸や宝塚、芦屋、西宮のあたりではこのようなことは起こってほしくないですが、どうでしょうか。

それでは長々となりましたが、

一刻も早い国民生活の安定と、そしてなにより、原発なども抱えますが、被災地の復興、および、それに対して国民として協力できること、について考え、行動していきたいと思います。

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