記憶の糸
とあるインド人の投資家の話を聞く機会がありました。

その人よると、日本のビジネスマンは、英語でいうところの「Hustle」がないとのことでした。

そして、そもそも「Hustle」に対応する日本語はありますか?と聞かれました。

その場に居合わせた人は老若男女いましたが、だれもプロレスの「ハッスル」以外にはイメージできなかったのではないかと思います。

ちなみに、対応する言葉がないということは、その言語文化圏において、対応する行為・感じ方がないということを意味します。外国人は「わび」「さび」が分からないという、あのことと同じす。

というわけで、「Hustle」という言葉を調べてみました。オックスフォード英英辞典からです。

1. to make sb move quickly by pushing them in a rough aggressive way
2. to force sb to make a decision before the are ready or sure

この2つが公式(formal)の意味です。

1. については強力な手段(強引に)で、突き動かすとかそういうニュアンスですね。

2. は、準備や確信がないまま決断させるという意味ですね。

確かに、こういう意味をもつ言葉は、日本にはないかもしれません。

ちなみに、プロレスの「ハッスル」は、informal の意味でありました。

4. to act in an aggressive way or with a lot of energy

※※※

この「Hustle」の意味、言葉はないかもしれませんが、私は体現していた人を思い出します。

SONY創業者の盛田昭夫さんです。

準備や確信のないまま、ウォークマンを売り込みに単身アメリカに乗り込み、SONYブランドで売り出すことにこだわり、安易な誘いを拒み、そして見事に今あるSONYを築いていったという事実があります。

私自身、こういうビジネスマンを目指さなければならないと思いました。

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