記憶の糸

ここ3年くらい、自己研鑽領域において、仏教の勉強の比重が高まっていました。

そこで仏教の世界観に共感しながら、感化されてくると、言いたい事が出にくくなってしまいました。

言いたい事は、「自分はこう思う」「世間はこう」という差分に対して、自分の思いが加勢して出てくるわけですが、

仏教は、「自分はこう思う」というのを手放す、という考え方が強くあります。

つまりは「あるがまま」を受け入れるということです。

だとすると、批判的な感覚が本当に無くなってきて、世間や社会や人間関係に対して、「そういうこともあるよね」と捉えるようになる。

もちろん、世間に自分を埋没させたり、漂流してしまえ、というのとは異なるのですが、

ただ、そこに自分が乗ればよい、と思えてくる。

だから世間を変えよう・変わった方がいい、という感覚が薄れて、自分が変わって、ただ乗ればいい、と思うようになる。

次に自分が、何かを言いたくなるときは、どういうタイミングであるのか、というのが自分でも見えてなくて、でもいつか来るだろうと思っているので、そのときが楽しみです。

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