第46回衆議院選挙が近づいてきましたが、私自身のこれまでの投票とその結果の経験から、候補者を選ぶ基準をまとめておきたいと思います。
その基準とは何かといいますと、以下の指標です。
これらの指標をもとに、より共感を得ることができる政党・候補者に投票したいと思います。
■ビジョン
・今の日本をどう捉えている
・未来をどう描いているか
・過去をどう捉えているか
■経済・社会
・その施策が、経済を発展させるか
・国土・社会・共同体を解体しないか
・都市・地方のバランスという視点が抜けていないか
■実現性
・実行できるか
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以下、それぞの項目について、一言二言述べておきたいと思います。
■ビジョン
・今の日本をどう捉えている
・未来をどう描いているか
・過去をどう捉えているか
組織に所属していれば出くわすことだと思いますが、
何かをやろうと思えば、その達成状態(未来)をイメージします。そして現状(今)とのギャップが何かを考えます。そこからやるべきタスクが出てきます。ここまでは、よくビジネス本に書かれてあるような内容かと思います。
が、大きな組織であれば必然、次のことを考えなくてはいけません。それは、これまでの取引先や組織内との付き合い方(現在および過去)にどう影響が出るか、という点です。
この、未来―現在―過去において、すべての登場人物が幸せになれるのであれば、その道を模索すべきだと思います。
この3つの立場をどれだけ包括的に見ているか。どれかを優先させようというのであれば、包括的に検討したうえでか。
という点を見逃すべきではないと考えます。
■経済・社会
・その施策が、経済を発展させるか
・国土・社会・共同体を解体しないか
・都市・地方のバランスという視点が抜けていないか
経済一本槍の政策は、社会・公共性を破壊します。ここでいう社会・公共性とは精神のことです。
直近の政治では、経済政策を市場原理に任せて、非正規雇用を増やした結果、ニートの増大など、勤労意欲の破壊をもたらして、日本の雇用環境に大きく影響を与えたと思います。
よく言われることですが、給与が下がるよりも、仕事がないことの方が、社会の不安定化に大きく働きます。
また国土の発展は、一次産業とそれ以外のバランスが崩れてはいけないと思います。
例えば、アメリカや中国は、日本からの工業製品を輸入しなくても食っていけますが、日本は食料を輸入しなくなったら食って行けません。
食料は、工業製品とは本質的に意味が違うものであり、その食料を扱う日本の地方の発展ついて、どう扱おうとしているのか、を見ておく必要があると思います。
■実現性
・実行できるか
これは民主党で経験しました。今回の乱立している政党の中にも、そういう政党があると思います。
また立候補者レベルでも、そういう経験のないような人がいると思います。
この点は、前回までの私の投票判断基準のなかで、あまり重要視されてなかった要素です。
が、これを今度からは明確に位置づけるべきだと思うに至りました。
とはいえ、そうすると政権運営に関わったことにある政党しか選択肢がなくなる、ということになりますので、比重をどうするかはよくよく考える必要があると思います。
※※※
こんなところでしょうか。
私は、少なくとも自分の選挙区の候補者に対しては、上に挙げた点をホームページで確認したうえで誰に投票するか決めたいと思います。
過去ブログ
・日経新聞のTPP擁護は悪質といえる内容
・反時代の感性。原発を保有することの目的を確認す。
・「一票の格差」を是正したらどうなるのか