企業の研修で学ぶ、セルフチェックの観点

社会人になって、そこそこ年次を積み上げてくると、自分でも仕事をまわせるようになってきます。

そうなってくると、時々開催される研修への参加が面倒に思えてきます。

自分もそうでしたが、このほど数年ぶりくらいに企業研修に参加しました。

そこで気づきが多かったので記録しておきたいと思います。

企業研修はセルフチェックを圧倒的にしやすい

企業研修では、座学だけのものもありますが、ワークをするものも多いと思います。

そんな場所で大いに学べるのは2つの観点からの「セルフチェック」と言えます。

1)原理原則からのセルフチェック

座学で教えてもらう内容は、当然のことながら、その業務に関しての原理原則です。

普段の業務では、原理原則どおり事が進むことはありませんが、かといって、原理原則は、とりも直さず原理原則ですから、

うまく行かなくなったときに立ち返る指針となります。

そうであれば、うまく行かなくなる前に、この原理原則に、今の自分の行動を照らしてみて、逸脱しているところは修正すべきだと思います。

もちろん、現場の状況によって原理原則は応用すべきものですから、そのまま修正というわけにはいきませんが、

明らかに原理原則から外れたことをやっているなら、それは修正した方がいいでしょう。

2)他者からのセルフチェック

また、原理原則を学んでも、「そんなこと受け入れられない」という印象を持つ人もいると思います。

そんなとき、その研修に参加した他者はどうなのか、という比較情報を入手することができます。

その人たちの意見で、原理原則でうまく行っているという情報をつかんだら、やはり自分の行動を見直すきっかけになると思います。

また、他者と自分とでは、置かれた環境も異なると思います。

その環境のなかで、うまく行ってる/行っていないを知ることは、とても貴重な体験です。

普段の業務のなかで、異なる部署のマネジメント層のやり方を情報交換するような機会は、ほとんど無いと思います。

ですので、研修という機会で、その情報を得られるということはかなり有り難いことです。

私はこのほど、マネジメント研修に参加してきましたが、開発部門や営業部門で、接し方が大きく異なることを知らされました。

ただ、その接し方の「理由」を掘っていくと、意外と共通した原理原則に近づいていくことを認識しました。

なので、集合研修というのものは、やはり嫌がらずに、機を見ては参加するのが望ましいと思います。

読書ではセルフチェックは限界

ちなみに私は、原理原則などは読書で十分と思っている部分がありました。

ただ、今回の研修を受けてみて、読書では、どうしても偏りができることがわかりました。

知らず知らずのうちに、手に取る本にバイアスがかかっていたのです。

たとえばマネジメントでは、
組織の論理からのアプローチと、個人の内面からのアプローチがあります。

私のはこのうち、組織の論理からのアプローチで大よそうまくいくし、うまくいかせるべきだと信じていました。

そしてこれが、自分が多く読んでいたビジネス書や歴史書に書かれていたことでもあります。

ただ、実際は、両方のアプローチが必要ということを学びました。

そしてその現実的な事例を、ワークを通じて、他者の経験から教えられるわけです。

というわけで、企業の研修の機会は、セルフチェックしやすい環境ですので、せっかくの機会を意味のあるセルフチェックの場所にしていければと思いました。

@研修でもらった課題図書

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