『天才』についての見方 ※芥川龍之介の意見

天才には五里霧中の努力しか残されていない、と小林秀雄が述べていますが、芥川龍之介はこんなことを述べています。

詰まりは、同じことですね。。。

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一、
 天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。
 只この一歩を理解するためには、百里の半ばを九十九里
 とする超数学を知らなければならぬ。

一、
 天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。
 同時代は常にこの一歩の千里であることを理解しない。
 後代はまたこの千里の一歩であることに盲目である。

 同時代はそのために天才を殺した。
 後代はまたそのために天才の前に香を焚いている。

『珠儒の言葉』

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芥川龍之介

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