記憶の糸

以前に、職場の回覧板・ブログに、とある短歌集の紹介として次のような文章を書いたことがあります。

私たち社会人が普段目にする言葉は、現実をそのまま相手に伝えるための言葉です。

ここで書かれている言葉は、読む人の経験に反射してありありと情景をつくりだす言葉です。

 
 
こんな感覚があれば、最近読んだショーペンハウアーの言葉もなんとなく分かります。
 
 

自分自身の経験というものは、詩を理解するにも、歴史を理解するにも欠くことのできない条件である。
なぜなら自分の経験とは、詩や歴史が語る言葉の、いわば辞書にほかならないからである。

『意志と表象としての世界』(ショーペンハウアー)

 
 

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