パナソニック、プロセスイノベーションが可能となるか

パナソニックが、米オラクルのサービスを利用して、全社的に社内システムをクラウド化するそうです。管理コストは4割削減と、記事の見出しにありました。

が、このクラウド化による大きな効果はもうひとつあるようです。

それは、日本および世界市場を含めた経営の意思決定スピードの格段の向上です。今回のクラウド化を出発として、順次対象会社を広げて行くようです。そして、クラウド化の対象は生産管理です。

この動きは、SUMSUNG追撃で生産販売体制をグローバル展開するという事と一体不可分だと思われます。

そして「おっ!」と思ったのが、コスト削減をそのまま販売強化につなげている点です。一石二鳥とはこのことでしょうか。

そういえば、織田信長も、尾張統一事業で、国内の体制固めをそのまま国外への攻撃態勢強化につなげていたような・・・

いま、韓国と日本の電機メーカーの戦いは、「プロセスイノベーション」 vs 「プロダクトイノベーション」と言われています。

もし、今回の試みで上手く行けば、パナソニックは一社で、

旗国内・欧米向けには「プロダクトイノベーション」、
旗新興国向けには「プロセスイノベーション」、

旗地域・国家の発展度合いに応じて、このふたつの比率を変えた製品を市場に送り込む

ことができるようになるのではないでしょうか。世界の競争市場で、優位性を再び築いてもらいと思います。

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