記憶の糸
ソニーや日立で?、国内工場でのPC生産回帰があるようです。日経新聞の記事でありました。

これ、海外での人件費が上昇してきたので、国内でずっと生産ラインのコスト削減に取り組んできた結果、もはやコスト面での優劣がなくなってきたというものです。(ただし、上位機種に限る)

日本の製造業の底力といいますか、やっぱり日本の製造業!と嬉しいのは嬉しいのですが、これが経済的にどれだけ嬉しいかについては、あまり喜べないのではないかと思います。

なぜなら、国内工場の生産コストの低下は、当たり前ですが、オートメーション化の成果に他ならず、それによって新たな雇用を生むとは考えにくいからです。

もちろん、そのオートメーション化で使用する工作機械の製作会社や、国内の部品工場は潤うのかもしれませんがそれは限定的になるのではないでしょうか。

なぜなら、上位機種の市場はそこまで巨大ではないと思われるからです。

こうして見ると、PC生産の国内回帰も直接雇用の増大に結びつくことはない。

結局は、その上位機種を海外で売って、生産台数の増加が、部品会社を潤すという形での雇用の拡大というものしかないのではないでしょうか。

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