無批判な理論の現実への適用は身を滅ぼす

陳腐ないい方だが、理論は事態の過程をつくりあげるのではなくて、それを説明するために編み出されるものである。「帝国は帝国主義に先んじて存在する」のである。(E.H.カー)
こんな言葉を聞いてみれば、ビジネスおよびその遂行についての理論を学ぶというやり方は、常にそれを自分の現実から取り出した人たちには追いつけず。ならば理論の影響から脱しようと、自分達の独自のやり方を採れば、こんどは独善とか自己満足とかいう陥穽にはまりやすく。
望むらくは、その両極の間でバランスを取る ― 自分達のやり方を、理論側からの批判に晒しつつも手放さず、これを改変していく ― という言い古された状態か。
陳腐ないい方だが、学びて思わざれば則ち罔し。思いて学ばざれば則ち殆うし。(孔子)  ということなのだと思う。

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