部分の総和は、全体にはならない
有機物に素因数分解を施せば、確かに無機物になるけれども、だからといって、無機物の集合が、気まぐれとか確率によって有機物に転じるかといえば、そいういうことはない。

有機物の意志が、無機物を秩序付け、ひとつの統一体を形成する。

もちろん、秩序付けられたその無機物はといえば、その無機物自身の特性を十二分に発揮しているわけではあるけれども。

そういう全体と部分の関係が崩れていることを、最近の外交や社会現象に当てはめて考えてみたいと思う。

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