巨像も踊る_書評

企業が自分の戦う土俵で雲行きが怪しくなってくると、その土俵を変えるとうことをします。

IBMもそうした企業のひとつです。

そしてIBMのこの変革は、ひとりに人によってなされました。

その人はマッキンゼー出身のコンサルタント、ルイス・ガースナー。

Wikipediaルイス・ガースナー

IBMという巨大企業をCEOというポジションで動かしました。

この人がCEOに着任してから去るまでが自身の回想として書かれています。

超巨大企業の組織に組み込まれたその人が何を考え、何を実行したのか。それが分かる一冊です!

◆本書より◆

まず取り組んだの原則の表明であった。なぜ原則なのか。好業績企業はすべて、プロセスではなく、原則によって指導され、管理されていると確信しているからである。

ビジョンをまとめると、自信と安心感が生まれるが、これはじつはきわめて危険なことだ。ビジョンは大部分、志を表明するものであり、社内に熱意と興奮を作り出す役割を果たす。しかしその性格上、志を現実に変えるための道筋を示す点では役に立たない。

おすすめの記事