メールは依然として最強

メールがなくなるとか、メールの次に来るものとは?!みたいな記事がたまに出てきますが、

こんなのは「未確認飛行物体の正体を激写」というテレビ番組くらい、期待できない記事です。

メールがなくならない理由

理由は極めて単純です。

利用者にとって、より便利でより安価なサービスが生き残るという原理そのままです。

楽天とAmazonでは、Amazonが勝っていくのと同じです。

それと同じで、メールは利用者にとって、情報伝達の汎用性・広範性と、コストの安価性において、これに勝るサービスはありません。

よく「次に来る」の代名詞となっているチャットツールでは、この「汎用性・広範性」と「安価性」において、メールに勝てません。

チャットツールは一部のユーザーにとってのみ意味がある

たしかに、チャットの製品は、近ごろ元気が良いような印象があります。

が、利用者に受け入れられているとしても、その利用者というのは、ソフトエンジニアです。

そしてチャットがそれら利用者の役に立っているというのは、チャットでのやり取りが、そのままソフト開発の一部と直結しているような職場環境においてのみ言えていることでしょう。

チャットは、一部の職種やその環境を前提としてその威力を発揮する手段です。

ということを考えてみると、チャットコミュニケーションは、利用者にとっては楽なコミュニケーションですが、組織の運営効率ということを考えれば、決して効率はよくありません。正直悪いです。

チャットはスイッチコストがでかい。メールのIFを変えた方がいい。

というわけで、チャットツールは、ある特定の業務領域で活きるツールです。

そして更に悪いことに、チャットツールは、いちど導入してしまうと、組織はそれを使うことを強制されることになります。

そうなると、そのチャットサービスを提供している会社に影響を受けることになります。

そして、より優れたチャットの競合サービスが出てきて、決定的な競合劣位から抜け出せなくなってしまったら、チャットツールを利用している会社は、新しいチャットに乗り換えることになります。

が、そのためのスイッチコストはかなりのものだと思います。

そんなことがあるのであれば、「メールの次にきたるもの」といった記事よりも、

メールをどうやればもっと使いやすくなるか、を提言するような記事がないものかと思います。

たとえば、メールのインタフェースが、チャット風に切り替えれるようなメーラーを求める!など。

ちなみに、スマホアプリではあるようですね。PCとかでもそんな風なメールクライアントが出ないものかと思います!

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