このほど、転職活動の終盤を迎えつつあるのですが、そのなかで、忘れがちだったことを思い出しましたので、記録しておきたいと思います。
誰にでも起きることだと思いますので、注意が必要だと思います。
それは、最終面接でのトップとの会話が噛み合わなかったのに、入社を決断してしまう、というものです。
転職活動は疲れてくると早く終わらせたくなる
まず転職活動は、今の会社で働きながら進めたとして、複数社を受けていると、だんだんと疲れてきます。
特に、1社で面接の回数が多いと、同じことをまた話すのか、というような面倒さも加わって、疲労度が増していきます。
そうすると、最終面接あたりの頃には、「はやく決めたい」という気持ちが先立ってしまい、他の会社もまだ残っているのに、オファーをもらったら、「もうそれでいいか」と思えてしまうのです。
途中の面接の人との相性か、トップとの相性か
そうなると、最終面接(提示ポジションの組織のトップ)で、そのときの面接官(つまりトップ)とのやり取りがイマイチだったとしても、
もう疲れているので、オファーをもらったら、その会社でいいか、という気持ちになってしまいます。
しかも、最終面接に至るまでの途中の面接官(直接の上司となる人や、直接の同僚となる人)とは、話が弾んだりしていると、
トップとは合わないかもしれないが、上司や同僚とは合うだろうから、それでいいやと思ってしまいます。
これは大企業で官僚的な企業であれば、まだそれでもいいかもしれません。
実際には、トップと会うことはほぼ無いと思われるからです。
が、そういう判断は、次のことを忘れていると言えます。
「組織はトップから腐る」ということ
私は、このことは今の会社で何度思ったことかわかりません。
たとえば、トップがユーモアがなかったら、それだけでその配下の組織は、ユーモアがなくなるのです。
トップに笑顔がなかったら、同じく、その配下の組織には笑顔がなくなるのです。
すべてそうです。
情熱がなかったら情熱はないでしょうし、勢いがなければ、やはり組織は暗い感じになることでしょう。
それは、社会人を15年もやってきた身には、経験として大いにあります。
よって、「トップ」とは一緒に仕事をしないであろうから、面接のときに「なにか合わなかった」と思ったとしても、まぁいいや、
と思うのは早計で、必ずや、そのときの感覚が、自分を襲うときがくると思われます。
より上位職種の人との相性が重要
というわけで、転職活動中では、疲れてしまって「もういいや」と思うときがあることと思いますが、
最終面接の面接官まで含めて、自分との相性がよさそうかどうかは、気を緩めずに判断したほうがいいと思います。
一次面接や二次面接で出てくる人(直接の上司や直接の同僚)と合わないのは、入ってすぐに「失敗したー」と思うかどうかです。
最終面接付近で出てくる人(自分の組織の組織長)と合わないのは、2~3年後に、自分で仕事が出来るようになってきたときに「失敗したー」と思うかどうかです。