先日に、近所のレストランにご飯を食べに行ったときに、2人の子連れ(1歳と4歳くらい?)のとあるご家庭の近くのテーブルになったのですが、
そのテーブルで、奥様が子供にイライラしていて、年上のお子さんのほうに乱暴な言葉づかいをしていました。
「早く食べろ!」「自分で食べるっつただろ!」「残すな!」という感じです。
これに対して、旦那さんのほうは、小さい方のお子さんの面倒を見ていて、フォローするでもなく黙々とご飯を食べていました。
こういうを見ると、私もそうなりかけたので、ほぼそうであろうと言えることがあります。
それは、奥様のほうに家事・育児が寄りすぎているということです。
そして、イライラが溢れる最後の一滴は何でもいい状態になっているのです。
目次
育児でイライラの種は絶対に消えない
私には子供が1人(いま3歳)いる父親です。保育園に行きだしてからは、共働きなので、お迎え~寝かしつけまでを曜日で完全に分担していました。
だから、子供が泣き出したときに、ご飯・おむつ・眠たい以外のときで泣き止まないときなどは、それでずっと時間が取られますし、
仕事が差し迫っていた、家事もしなければならないとなったら、はじめはイライラを抑えてられるのですが、段々とイライラが貯まってきます。
こちらの心が落ち着いている状態から出発しても、
泣き声がずっと続いたり、「イヤイヤ期」に突入したりして、こちらがやろうと思っている家事育児が進まなくなったりすると、どんどんイライラは貯まってきます。
子供は、仕事よりも一層アンコントローラブルな存在だから、イライラの種は止めることは不可能です。
家事育児イライラに、相手への期待がかなわないとピークに達する
こんなときに、例えば、育児に追われているので、ちょっとした家事がやり残っていたりするとします。リビングの床にちょっとしたゴミが落ちているとします。
これを仕事帰りの妻がやってくれないかなぁ、と期待したりします。
でも、家事・育児の曜日別の分担は決まっています。よって、やってくれません。
となると、イライラはピークに達して、不機嫌になるのです。
こんな感じのことが、何日も続くようになると、ピークに達したイライラが、暴言などに形を変えるきっかけは何でもいいということになります。
そして、何のことはない、こういうふうに心が変遷していくであろうことは、裏返すと、妻も全く同じ、ということに気づきました。
男は家事をもっとやるしかない
それからは、どうしてもイライラしている自分を自覚しつつも、それを妻にぶつけても相手をイライラさせるだけなので、全体として見るとまったく不毛だと思えるようになりました。
そして、私達の世代(1980年代生まれ)は、両親の世代が、男は外・女は家、だったので、家事育児となるとどうしても女性の配分量が多くても当たり前という感覚のバイアスがかかります。
それをできるだけ無視して家事育児をやろうとしています。
が、それでもどうしても女性のほうが家事育児の分量は大きくなると思います。特に育児は、避けられない局面があります。
子供に「お母さんの方がいいいの」と言われて、父側としては手を出せないときです。
だったら男のほうが、コントロール可能な家事において、何かできることを探して何かすればいいのだ、と思うようになりました。
それは、妻の担当曜日や、暗黙の担当内容や、名もなき家事であってもです。
これからの家族の笑顔と、この瞬間のスマホのチェック、どっちが大事?
そうするようになってから、家庭内のイライラは相当減りました。
そこでふと思ったことがあります。
家庭に笑顔が増えてきたことと、家事ができるようになっている自分の掛け算で、嬉しいと思っている自分がいるのです。
やってみれば分かりますが、人間は慣れてくると「面倒だ」という気持ちが無くなってきます。
家事をやるようになっていくと、家事スキルも上がっていくし、面倒だと思う気持ちも減っていくし、家庭も笑顔が増えてきます。
いいことしかありません。
そして仕上げとして、スマホ時間やテレビ時間を、一日や一週間のうちのどこかまとまった時間に位置づける、というふうに仕組み化すれば、規則正しい生活にもなっていきます。
いまは、父母から受け継いできている一昔前の価値観を変革しないといけないときだと思います。
イライラが溢れているのであれば、上記のような私の取り組みが、その解決の一助になればと思います。